駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

使うのを止めたい呼称

2015年02月14日 | 町医者診言

              

 年末くらいから頻繁にイスラム国という言葉を聞くようになった。新しい国が出来たのかと思っていたら、そうではなくイスラム教を歪曲して解釈した目的のためには手段を選ばない暴力集団をそう呼んでいるらしいことがわかった。なんだか世界中から社会に不満を持つ若者を戦闘員として取り込んでいるらしい。

 そこに今回の日本人人質殺害という卑劣残虐な事件が起き、言語道断の悪辣集団であるのが明白になった。しかしイスラム国という呼称はそうした背景を反映していない。言葉の持つ力は非常に強く、イスラム教の国の様な印象を与えてしまう。これではまっとうなイスラム教信者までも潜在的な卑劣な暴力教徒のような印象を与えてしまう。それにイスラム国は国の体を為していない上に、どの国も国として承認していない。

 もっと適切な呼称を生み出すのがジャーナリストの使命だと思う。北アラビアテロリスト集団(北アラテロ団)などはどんなものか。

 私ごときが、呼称の持つ重みをジャーナリストに説くまでもないこと、強く検討を促したい。

コメント (4)
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