駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

何が起きているかよく分からない

2015年02月24日 | 世の中

               

 この数日は暖かく梅が咲いている。通りの梅を携帯で撮ってみた。「今日は暖かいですね」、「でも未だ一二回寒い日があるでしょうね」と、患者さんと話している

 介護報酬が引き下げられた。介護現場の労働環境の改善は難しく、むしろ厳しくなるだろう。弱者に暖かいようには見えない。弱い者が十分な獲物の分け前に与るのは難しそうだ。下手な不平を言えばもっと困ることになる気配が漂っている。

 与那国島では住民投票の結果を受けて、沖縄では県知事投票の結果を退けて、安倍政権の意向が通されようとしている。自衛隊では制服組が台頭して、背広組に取って代わろうとしている。

 こうした動きを伝える殆どのマスコミの表現は穏やかで淡々としている。睨みが効いて自主規制があるのかもしれない。勿論、ジャーナリスト魂は残っていて、隠し味は付いているのだが、眼光紙背の人は少なく気付かれないようだ。

 いずれにしても、変わりつつある世の中の動向は、国内に居てはどうもよく分からない。一体何が起きているのかと改めて周りを見回したい気がするが、求めて国外の視点や国内の中小弱者の視点を検討しようとする人は少ないようだ。

 なんだかアラカルトのないレストランに入ったようで、当店はこれですというコースはデフレ脱却の前菜に目を眩まされて、ちょっとこれはというメインディッシュが出てきそうで当惑している。

 

 

コメント
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