駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

怒らないで

2015年01月30日 | 診療

          

 昨日から冷え込み夜半から雨だが、首都圏は雪、北国は大雪のようで大変だろうなあと思う。今朝は昨日運ぶ荷物があって車で帰っていたので、通勤で寒い思いをせずに済んだ。

 お年寄りの再診では、診察の時間は正味二三分でも、移動と脱いだり着たりに同じかそれ以上の時間が掛かってしまう。大体は婆さんの方が手間取るのだが、中には厚着の爺さんも居る。診察時間とは言わないだろうが、診察に掛かる時間ではあると思う。

 初診では上半身を脱いでもらう(女性はブラジャーは外さない)。大して手間を取らないのだが、若い男の場合、ものの三秒で脱いでしまわれる方が居るので、病歴をキーボードに打ち込む暇がなく、アレアレと早速診察しなければならないこともある。

 昨日は寒さがぶり返したせいか五枚六枚も着込んでいて、なかなか脱げない爺さんが受診された。つい「蓑虫みたいだ」と言ったら、「蓑虫なんかじゃない」と怒った。まあまあ、と取り繕ったのだが、大人げないというか大人も年を取ると難しくなる方が居る。初診では迂闊なことは言わない方がいいのを忘れていた。どうも蓑虫は着るのにも手順があるようで、看護師の手出しを嫌い手間が掛かって大変だ。幸い、インフルエンザが減ってもうさほど混んではいないので、マイペースで好きなようにやって戴いた。大きな声では言えないが奥さんは大変だろうな?。

コメント
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