駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

気分の晴れない夜

2015年01月24日 | 世の中

          

 アギーレジャパンが負けた。「まさかの敗退」などという見出しは止めて欲しい。本当に残念だが、決してまさかではない。UAEは良いティームそして強かった。敗退は大いにあり得ることなのだ。

 まさかの負けという表現にどこか底意地の悪さと物事を皮相で処理して済まそうとするマスコミの物足りなさを感ずる。

 きつい言葉だが、勝負に涙は無用、申し訳ないは不要。

 中にはきちんと色々な角度から敗因を分析した報告もある。ノムさんも負けに不思議の負けなしと指摘している。紙一重の戦いをどうすれば勝ち抜いて行けるか、また作戦を考え直しトレーニングを積んで欲しい。

  サッカーに限らず、考え踏み込んだ報道をと願う。音もなく人質の身代金要求の期限が過ぎた。政府の全力の内容は何だったのだろうか?。人命尊重とテロに屈しないという姿勢は相容れないところがある。交渉には手の内を隠す必要があるかもしれない。しかし、具体策はともかく、政府がどういう姿勢で望んだのかを国民に知らせる義務があると思う。誰が人質になっても同じだろうか、要求額が低くても同じだろうか、イスラム国にパイプのある人が皆無のはずはないと思うのだが、交渉はあったのだろうか。よくわからない。こうした事実は秘密保護法を盾に全力を煙幕に、安陪内閣のカーテンの奥に留まるのだろうか。

 この事件は非常に多くの教訓を残すだろう。決して一言で片付けられる問題ではない。様々な角度から多彩な意見議論が展開されることを心から願う。

 

コメント (2)
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