駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

女性登用の意味

2014年08月04日 | 小考

                   

 安倍首相が9月に大幅な内閣改造をして多数の女性を登用しようとしているらしいとの新聞報道がある。何処急に、そして閣僚への登用が女性社会進出の呼び水になるものだろうか。

 名優にして戦略家の安陪首相のことだから何か深謀があるのではと、これは石破潰しですよとう迂闊なコメントテイターが居たらしいが、発言した途端CMに変わって以後そのことは話題にならなかったと聞く、テレビ局も分析し過ぎないように気を遣っているらしい。コマーシャリズムの浸透のせいか様々なメディアで情報が飛びかうようになったせいかで目玉商品で目を逸らす作戦が政治にも出てきているというのは言い過ぎか。

 女性の社会進出の必要性が叫ばれて久しい。未だに不十分とすれば、その原因に対する対策が急務のはずだ。パーフォーマンスとしての女性閣僚増は女は結婚して子育てをという本音のちらつく党内で、子育てで忙しく閣僚はちょっとという女性議員を担ぎ出すという板挟みになりそうだ。

 昨日は碁、将棋共女性棋士の出場で、当然女性を応援したのだが、将棋は守りに一手入れれば勝てそうだったのに攻め急ぎ玉砕してしまった。碁は布石を手堅く打ち過ぎたようで、無理な挽回策が不首尾に終わって投了となった。普通女性棋士と男性棋士だと男性側が緊張するのだが、最近は女性側が勝つことも珍しくなく、今回はどうも女性側にも私もという気負いが多少あったようだ。

 囲碁や将棋は完全な実力の世界で、女性を応援といっても昇段は公正で、裾野を広げるしかないのだ。ちなみに将棋の方は女性と男性で段位の規定が違い、女性で男性と同じ資格のプロ棋士(四段以上)は居ない。尤も、社会では女性と男性は役割が違うところもあるので、必ずしも同じ基準で選ぶ必要はないと思う。

 

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