駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

かなわん、何とかにしてくれ

2014年08月02日 | 世の中

           

 糖尿病新薬の講演会の後、立食の席で顔見知りの四十代の勤務医と話をした。彼はまだ部長になっていない。微妙な年齢なので開業も考えているのかと聞いてみた。「いやー患者を診る以外の仕事はやりたくないので」とニヤリと笑った。

 分かっているんだ。個人経営者である開業医は診療以外の仕事に四分の一の時間を割き、心労の七、八割は医院の運営から来る。面の皮が厚くなり、時折立つ従業員間のさざ波を気にすることもなくなったが、役所からの書類には未だに悩まされる。根が事務に向いていないというか嫌いなせいもあるだろうが、同じ事を何度も書かせるのには呆れる。住所名前生年月日、登録番号、有効期限などなど。部署間の横の連絡を密にして**医院の基本情報は使い回して欲しい。変更があった時にこちらから連絡すればいいはずだ。職住が別で、法人になっているので、いつもどちらを書くのか悩まされる。しかも役所の書類は無報酬で二週間程度の提出期限があり、放り投げておくことが出来ない。

 確かお役所の雇用主は国民のはずではなかったか、最近は言葉遣いこそ丁寧になったが、問答無用のお達しで断ることが出来ない。どうも目を光らせているのは書類上の整合性だけに思える。そうではなく実際の運用実態をこそきちんと把握する方が大切なのではないか。問題があると解決策は必ず提出書類の追加という雪だるま方式なのだ。

 役所の事務仕事は合理化機械化して必ず減らせる。試しに公務員を二割減らしてみるがいい。何だか八つ当たり気味で支離滅裂になってきたが、憲法さえ解釈変更できる安倍さんなら朝飯前の仕事だろう。消費税を3%上げる必要もなくなることだし、名案と思う。

 

コメント (2)
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