駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

コスモポリタンを愛す

2014年01月18日 | 人物、女

                                                

 書き殴りの即席ラーメンの様なブログでも題に迷うことはある。果たして愛すなどと書いてはあんたなんかに愛される覚えはないとか、半漁人だなんて失礼しちゃうわなどという反撃もありそうだが、好むというのでは弱いし、半漁人は人魚姫もあるから許されるだろうと思う。深い意味はない、要するに思いつき。どうも、流石に半漁人は失礼すぎると反省、平凡ではあるがコスモポリタンとお呼びしよう。

 コスモポリタンというのは日本を出でて幾星霜、いつの間にか異国の人生の方が長くなってしまった女性達のことだ。例えば多和田葉子さんとかヤマザキマリさんとかである。彼女達の書いたものを読んでいると深呼吸が出来る感じがする。否、実際に私の心は深呼吸をしているらしい。

 なるほどそうだと頷き、全くその通りと膝を打つことも多い。ヤマザキマリさんの「置かれた場所に満足しそこで咲くことを考えているだけなんて、それで一体どうするんだい」という啖呵には喝采してしまった。駅前の診察室に縛り付けられ時折、数日間の旅行をするだけの人間も、広い視野を持ち自由闊達に生きようとする精神の末席に坐らせていただきたいと思う。 

 

コメント
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