goo blog サービス終了のお知らせ 

駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

ヤマザキマリという人

2014年01月15日 | 人物、女

                 

 BSテレビで「ヤマザキマリのアジアで花咲けなでしこたち」という番組を見た。痺れた。以前から海外で活躍する若い人が居るのは多少知っていたが、自力でアジアに根を張り生きている女性達が居るのを知って深い感動を覚えた。

 例えば伊能まゆさんという方はベトナムの農村でアヒルの飼育を導入して貧しい農家の収入増を手助けしている女性なのだが、ベトナム人と同じようにベトナム語を操りどんどん役所と掛け合い何百軒という農家を援助する実績を上げている。一見、当院の患者さんそっくりで普通の女性なのだが、並みの感覚ではよくまあベトナムくんだりで身を粉にしてよく生きているなあと思ってしまう。

 困っている人に自ら手を差し伸べようあるいは敷かれた路線を外れ自分の身体と心で自分の人生を切り開いてみようと単身アジアに飛び出して生きている女性が今現在数多く居るという事実に、前期高齢者で人生残り少ない私は心を揺さぶられ、眼を開かされた。

 ネットで繋がり狭くなったように思われる世界も、ウォッチする人間が前へ出て眼を開き彼女達のような存在を感知しなければ、所詮画像の中の出来事に過ぎず、実は広く世界を知っていることにはならないのではないかと思う。よくテレビで芸人が自転車で日本あちこちを走り回ったり、地方の名物料理?を食べに行く番組があるが、驚きがあるようで見え透いた予定調和にうんざりする。殻を破って外へ飛び出す風を吹かす番組を作って欲しい。

 ヤマザキマリさんに付いて書く時間がなくなってしまった。この番組を見るまで彼女のことを知らなかったのだが、外から新風を吹き込む人だ。彼女についてはまた改めて書いてみたい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする