駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

三社三様の対応と問題

2013年10月29日 | 政治経済

             

 阪急阪神ホテルズの社長が食品偽装問題で引責辞任する。実害はさほどでないが信用第一のサービス業として、妥当納得の対処と感じる。

 みずほ銀行、暴力団融資に謝罪しても頭取の辞任は考えても居ないようだ。報酬を減らすようだが、半額でも七千万円以上というから懐は痛まないだろう。金貸し業としての顔が垣間見える。

 国産ジェット機三菱MRJの納期が遅れに遅れて、解約も出始めているようだ。部品を受注して納めるのは得意だったが、多国籍相手の胴元として仕切るのには未熟だったようだ。技術屋の弱点が出てしまった。

 どの業界にも詳しくはないが、メディアの情報からの感想だ。三社の対応には差があり、そこには業種の体質が現れている。特に大銀行は、背広の下、笑顔の背後に半沢を飛ばす慇懃無礼の厚顔が透けて見える。

 共通しているのは社内の縦横なコミュニケーションの不足と、業界身内しか見えない視野の狭さだ。図体が大きくなると血の巡りが悪くなるのだろうか。茶坊主では支えきれない。寄らば大樹と集まる人種では支えきれない。

 たかだか8人の医院でも、齟齬は産まれる。心を開いて耳を傾け、広い視野を保つのが長の仕事と自戒している。

 

 

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