駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

純一郎の逆襲

2013年10月06日 | 政治経済

                              

 元総理小泉純一郎が沈黙を破り、脱原発に動き始めた。小泉さんは既得権益とマスコミに対抗できる希有な力量を持った政治家だ。小泉改革は力不足の後継者と既得権益になびくマスコミによって低評価が下され、小泉さんは過去の人として封じ込められてきた。

 小泉さんは潔い人だから、表に出て発言してこなかった。マスコミと現役政治家は政治家小泉純一郎を甘く見ているようだが、小泉さんは彼を継いだ年変わりの六人の首相に比べて、桁違いにカリスマ性のある政治家なのを知らないのだろうか。

 識見において小泉純一郎氏を上回る政治家は数多く居るが、政治家としての力量で現在彼に及ぶ人は居ない。ワンフレイズポリチックスというのが精一杯のマスコミの揶揄であったが、それは皮を切るに留まるだろう。政治評論家は色々穿った見方をするけれどもそれは床屋談義を出ない。

 なぜ小泉さんが原発反対と言い出したか、それは単純明快な理由による。十年前は利潤追求企業と御用学者の安全で安価なエネルギー解説を鵜呑みにしていたのだが、漸く今原子力発電の原理を理解し放射能の怖さを感知したからに他ならない。

 菅官房長官は言論の自由の国だからと苦笑いして言っているが、小泉純一郎は柔な人ではない。もはや権力はないが今も人を動かす力を持っている。恐らく唯一マスコミが潰せない人だろう。安倍さんにとっては年明けの景気動向以外に煙たい存在が出現した。

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