駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

宇佐見英治を読む

2013年10月07日 | 

                    

 宇佐見英治という人の本を戴いた。戴かなければ一生手にすることはない系統の本だ。折角戴いたので一篇(多生の旅)を読んでみた。残念ながら私には良さが分からない小説だった。どうも私小説は肌に合わない。辻まことの名前が出てきたので漸く読み終えた感じだ。ひょっとして辻まことを勘違いしていたのだろうかと、少々不安にもなった。というのはこの宇佐見さんという著者と辻まことが親しいというのが信じがたい気がしたからだ。

 まあ、たった一篇を読んだにしては、大胆で踏み込み過ぎた感想かもしれない。立派な装幀で高価な本を見ながら、世の中にはこうした私の知らない物書きが数知れず存在するのだろうと思った。恐らく、それぞれに愛読者というか理解者が居られるのだろう。お前には難しすぎて良さが分からないのだと言う声が聞こえる気がする。椎名誠風にうーむと唸りたいところだ。

 久し振りに神戸に行った。垢抜けて、海の見える相変わらず魅力溢れる素敵な街だった。

コメント (2)
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