goo blog サービス終了のお知らせ 

駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

言葉遣いを見極める

2012年07月10日 | 政治経済

      

  自民党政権の末期に言葉を知らない首相が居たが、民主党政権末期に言葉遣いを知らない首相が出て来た。

 やることをやってから信を問うというのはおかしい。順序が逆だ。約束していないことをやってからでは、信を問う意味はない。盆に返らぬ覆水で御着物の裾を濡らしてしまいましたが、如何でしょうと聞かれては信も何も弁償してくれと言いたくなる。尤も、誤用を分かっていて使っている節が強い。

 このままでは、後から信が否定されても決めたことだからと既成事実を楯に泥鰌の屍を乗り越えて霞ヶ関は慇懃無礼に押し通ってゆくだろう。

 今日本の政治で争われているのは既得権にメスを入れられるかどうかなのだが、それをはぐらかし、問題を人物攻撃と政局問題にすり替えるマスコミは、事象を歪め言葉を玩んでいる。政治評論は不要で不毛だ。酒場井戸端の噂レベルの評論なぞ巷に溢れている。マスコミは政治評論家を排し、政策解説者科学解説者を前に出して頂きたい。

 逆進性のある消費税導入が今必要な理由を分かり易く何度も解説させて欲しい。

 科学解説者に原発の原理と仕組みそれと放射性廃棄物処理法を分かり易く繰り返し説明させて欲しい。

 癌ですと本当のことを告げるようになった。様々な要素が絡んでおり単純ではないが、本当のことを告げることが結局はよりよい治療結果やよりよい余生に結びついているだろう。もし国民が主人公であるならば政治でも同じ事だと思う。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする