駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

出し遅れた宣言

2012年07月18日 | 小考

    

 7月15日に梅雨明けと宣言したかった。気象予報士の免許は持っていないが、予報力は気象予報士並?と自惚れている私の宣言である。実はこれは15日に東京の空を見て判断したのだが、パソコンが手元になく発表が遅れた。

 亜熱帯日本を愛する欧米人も多いようで、朝早くから皇居の周りを汗だくで走る白人をたくさん見かけた。朝のジョギングでも白人は夫婦連れが多いのは面白いというか凄い。私は走る趣味というより能力がないし、奥方は朝寝坊なので、単に独りでのんびりと散歩していただけだが、いつ来ても何百人の老若男女が思い思いのスタイルスピードで走っているのに感心する。皇居警備のおじさん達も見るものがあって退屈しなくて助かっているだろう。皇居の周りにコイルのアーケードを作り走り回っている連中に磁石を背負わせれば皇居で使う電気くらいは発電できそうだなどと時代の要請に合う妙案?も浮かんだ。

 いつ来ても感じるので何度でも書くが東京丸の内から皇居周辺には世界に誇れる都会美がある。丸の内は首都の表玄関に相応しい。下火になったが遷都構想は革新的だが木を竹に継ぐ浅慮な思いつきだったと思う。国会議員の整理、否粛清は必要でも、国会議事堂を動かすことはない。東京の変革整備は必要だが、それは東京を生かすような意匠仕様でなければ角を矯めて牛を弱らせてしまう。

 一番大切なことはハードよりもソフトの錆を落とし働きを見直し固定観念を覆してゆくことだ。この美しい丸の内の街並みにその外観に相応しい中身が詰まっているかどうか絶えず検証せねばなるまい。言葉を超えたハードには揺るぎないものがあるが、ソフトを装う言葉にはしばしば揺らぐ偽りが隠されている。「安全」や「必要」などと言う字面だけのまやかしの呪文を唱えるキツネやタヌキが巣食わないように都民と全国からのおのぼりさんで目を光らせたいと自称気象予報士は散歩の帰り道に思ったことだ。

コメント (2)
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