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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

ポーカーフェイスとは

2008年07月23日 | 世の中
 前人未踏に達した勝負師と云えば宮本武蔵か大山康晴か。日本ではまあ大きな異論はあるまい。どこまで本当かは分からないが、共に読心術に長けていたようで、おそらく自分の心は悟られないようにする術も心得ていたのだろう。大山さんとは実際に試合をした棋士も多く残っており、心理を読まれたという証言はあるが、大山さんの心の動きがわかったという話はどうも記憶にない。
 覚られないようにすることが、真剣勝負の場で可能か、多少の疑問もある。傍目にはわからなくても当事者にはわかりそうな気がする。それに真剣で気配を消す余裕があるだろうか。
 昔は癌を隠したので、何百回も素知らぬ顔で嘘をついてきた。医者に成り立ての頃はともかく、数年してからはまず覚られなかったように思う。騙すというと響きが悪いが、こつがありそれを会得すればさほど難しいことではなかった。なんと言っても医者側には、やがて死ぬ当事者でないので、準備をして演技をする余裕がある。
 相撲のような短い勝負で一瞬の判断の中に、相手の心理を読む隙間があるのだろうか?囲碁や将棋のような長い時間相対して考える勝負では、相手の考えを感ずることがあるのは理解できる。私のようなざるへぼの段階では、まずい手の直後、相手の動揺を手に取るように感ずることができる。「しまった」と声に出す人まで居る。ただ、ざるへぼでは動揺が伝染して「もっと、しまった」手を打ったり指したりすることが多いのだが。 
 さて、それで、勝負でポーカーフェイスであることは有利というか、大切なことなのだろうか。趙治勲を見ているとそうでもなさそうに思える。それともあれは特殊なポーカーフェイスなのだろうか?
コメント (2)
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意外?なインド

2008年07月23日 | 世界
 日曜日は晴れた日には永遠が見える、なるほど、と思わせる夏空だった。腐っても赤坂六本木?、不況どこ吹く風のミッドタウンに圧倒されて帰ってきた。東京は行く度に地下鉄が増えているような気がする。乗り換えがややこしく、ちょっと迷子になりかけた。すぐ乗り換えられそうに図示してあるが、実際には相当歩かなければならない。それでも地下鉄は便利だ。メトロポリスの定義に地下鉄網が張り巡らされている大都会というのがあるのもむべなるかな。
 いつの間にか田舎者になった、否もともと田舎者だったのを、思い知らされ、どっと疲れて帰宅しテレビを見ていたら、インド人にびっくりしていた。ジェネリック薬品の中堅メーケーがインドの製薬会社傘下になった経緯と協議の様子を放映。
 インドの人は納得するまで徹底的に質問議論されるので、ちょっと怖いが頼もしいとは日本側役員の弁。どうも日本人のインド人理解はカレーガンジス先行で不十分のようだ。国際会議はインド人を黙らせ、日本人をしゃべらせれば大成功と言われるくらい、インド人は自分が納得するまで議論を続ける人達なのだ。私の乏しいインド人体験でも雑談はあまりしないがとにかく理屈っぽく、簡単には妥協しない。意外というのは失礼なのだろうが随分と理知的なのだ。自分に興味のないことには興味がなくゴーイングマイウエイで、べとつかないインディカ米の印象もある。もっともカースト制度の国なので、クラスエフェクトがあるのかもしれない。
 話は飛ぶが、大きく背景の違う四カ国をブリックスとひとまとめに議論するのは素人目には無茶な気がする。経済学者に物申す歴史学者や政治学者はいないのかな?
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