駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

「べらぼう」食べた?

2008年07月24日 | 旨い物
 まだ「べらぼう」を食べたことがない。恐らく今後も食べる機会はないだろう。昨夜、友人数名と会食し、厚労省批判なんぞをしているうちに、どこの寿司屋が旨いかという話になった。柳鮨、吉野寿司、寿司辰など市内のいくつかの店が出て、そうかなあ、なるほどと話すうち、Hが俺は20年くらい前、「数寄屋橋」で食べたことがあると言い出した。真知子でなくて**か。
 「これくらいの小さな寿司でね、決まったのが順番に出てくるんだよ。腹一杯にはなんなかったなあ」。
 「旨かった?」。
 「いやあ、よくわかんなかったよ」。
 「で、いくらだった?」。片手と指二本が出た。
 「なんだ、*千円か」。とY。
 「違う、違う」。
 「ええっ」。
 「べらぼうだなあ」。とK。
 食べ物も希少価値が出てくると値段なんてあってないようなもんなんだ。まあ、それを評価する人には良いのかもしれないが。自分はべらぼうはごめんだなあ、どうも生涯縁がなさそうだと思いつつ帰路についた。
 氾濫する情報の中から、効率よく良い物を選び取りたいという気持ちはよくわかるが、旨い物に関しては、マスコミのフィードバックがマイナスに働くことがあるように思う。身近な食道楽の重い口を割らせる方が確実。妥当な値段で旨い店が出てくる。
 そう言えば家の飯は旨い。家内に星をあげよう。 
コメント
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