玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*自転車屋さん

2009年02月17日 | 捨て猫の独り言

 この3月で完全退職することも考えましたが次年度まで非常勤を継続することになりました。制度ではこれが最後と定められています。私にとっては週に4日の片道13kmの自転車通勤という運動を課されたということが最大の関心事でした。これまでどおり自転車が私の生活の必需品となります。

 ブレーキをかけるとかなり大きな耳障りな音を自転車が立てるようになりました。こんなときは早めに専門家に修理してもらうに限ります。この地域でも自転車屋さんの数は少なくなりました。半年ぶりぐらいに〇〇サイクルを訪ねました。ここの親父さんは毎日でもお会いして挨拶を交わしたい方です。私も古くからお世話になっていますが、この店が地域で生き残る理由は多くの人にとって思い当たるものがあるはずです。

 左右どちらのブレーキか私に言わせた後、無駄のないすばやい動きで自転車を締め上げていきます。いつもどおり私はしゃがみこみかなりの近距離で親父さんの話を聞きます。近くの中学生の男女6人が社会科見学で店に訪れた時の話でした。二つ返事で引き受けたものの事前と事後の学校からの挨拶や挨拶状、生徒の質問状などオオゴトだったといいます。お客さんとお喋りしながら仕事しているときが一番楽しいと答えたそうです。宝くじに当たったら自転車屋を止めるかという質問もあったようです。

 中学生の見学の日にお土産を持たせたそうです。な~に、キーホルダーとみかん3個とティシュペーパーのささやかなものだよといいます。手紙を書くのが苦手な俺が一人づつに返事を出したんだよといいます。後で分かったことだが見学者に土産やら返事やらしたのは俺だけだったと笑って話していました。今年で75歳です。腰痛のせいで以前からよく腰にはチューブを巻いていました。この日は息子さんの姿はありませんでしたが、いずれ世代交代する時が来るでしょう。ブレーキのつぎはチェーンがたるんでいると直しにかかりました。これだけの作業をやって料金はいらないといいます。次回はタイヤ交換に来ようと決心しました。

コメント (2)
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