玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*群馬みなかみ町②

2024年09月09日 | 捨て猫の独り言

 宿泊した「松乃井」は敷地面積が一万坪を誇る。三つの高い客室ビル前の日本庭園に平屋の「湯めぐり回廊」があり、庭園を鑑賞しながら2つの露天風呂に行くことができる。大浴場はビルの中だ。とくに露天風呂はこれまでに経験したことがないほど快適だった。みごとな石組、名も知らぬ感じのいい草々が間近に生えて、すんだ空気の中で、 清らかな湯につかる。

 

 2日めは雨の心配は全くなかった。計画通り、水上温泉よりさらに利根川最上部にある「宝川温泉」に行くことにした。そこは映画撮影が行われたことがあり、巨石をふんだんに使った3つの混浴と、1つの女性専用の大露天風呂(摩耶の湯)があるというふれこみだ。ホテルのバスで近くの在来線の水上駅へ行き、そこから日に3本しかない路線バスに乗り換える。 バスは利根川の源流を目指して、藤原ダムを横切り30分かけてバス停「宝川入り口」に着いた。

 

 行きも帰りも同じ運転手で、乗客も同じく私たちだけだった。事前の電話連絡でバス停には迎えの車が待っていた。帰りのバスの時刻に合わせて入浴時間はおのずと2時間と決まる。宝川の急流をはさんで両岸に野趣あふれる露天風呂があった。男女それぞれ異なる浴衣を身につけて湯に入る。「虻に注意」の張り紙がある。この日出会った入浴客は5人だけだった。映画というのは漫画家ヤマザキマリ原作の「テルマエ・ロマエ」(ローマの浴場の意)で、10年ほど前の作品という。(了)

 

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