玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*沖縄県知事の訪中

2023年07月10日 | 沖縄のこと

 沖縄県の玉城知事は7月4日、日本の経済団体と共に訪中した。国際貿易促進協議会の河野洋平元衆議院議長を団長とする知事や財界人ら77名の訪問団である。玉城知事は北京で李強首相らと会談し、琉球国墓地跡を訪問した後、6日には福建州福州市に移動した。

  

 地図を見ると福州市は台湾に最も近い大都市だ。玉城知事は地元幹部と会談し、経済交流などを促進する「福建・沖縄友好会館」などを訪れた。6月には習近平主席が「福州で働いた際、福州に琉球館や琉球墓があり琉球と深い交流があったことは知っている」と異例の「琉球」言及により今回の玉城知事の訪中が注目されることになった。

 この習主席の発言は玉城知事の訪中を強く意識したもので、沖縄と良い関係を作っておいて日本を牽制する思惑があるようだ。つまり日本が台湾問題に深く関わった場合には「沖縄の領有権を認めない」と主張する可能性があるというのだ。

 このことに関して玉城知事は、経済や観光などの分野で交流を促進し地域に平和な環境を作り出して行く「地域外交」の意義を強調した。また国の外交を補佐してゆく形での地域外交は外務省も認めているとも主張している。興味深いことに7月4日には台湾議長が与那国島に異例の訪問を行った。台湾東部から高速艇で約2時間で日本最西端の与那国島に到着したという。

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