玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*岡田武史語録

2019年12月05日 | 捨て猫の独り言

 新聞の毎日と朝日の二紙を一年ごと交互に購読紙ている。11月から朝日になった。元サッカー日本代表監督で現在は来季J3に昇格するFC今治の会長である岡田武史へのインタビュー記事が22日の朝刊にあった。日本人の自立心が中心だった。「お上に従っていたら間違いないというのが染みついている。自分たちで勝ち取った民主主義とか、自由とかいう発想がないから命令された仕事をこなすようになる。今の日本で、自分たちで何かをやっているという実感を持てる人って少ないんじゃないかなあ」

 「スポーツって、感動や共感、夢とか目に見えない資本を売っている。今は株価を上げるためにお金を回す方がいいという民意があるけど、オリンピックは経済効果や国威発揚ではない、新しい価値を社会にもたらすんだという理念を持つべきだ。本来なら招致の段階から夢を描くべきだった。今治で経営者になって初めて気付いたことがあった。稼ぐことだけに振り回されず、人間らしさを取り戻したい人が住み着く地域、街づくりをしたいと思うようになった」

 「スポーツ界でパワハラがなくならないのも、選手が自立してないからだと思う。コーチの言いなりの方が短期的にはいい結果が出る。社会でも、どう考えてもおかしなことが、まかり通るくらい、人が自立していない。たとえば日本って今、貧困なんだ。子どもがいる一人親世帯の貧困率は最悪レベルなのに、みんな関心がない。日本人は素晴らしいという本が書店には並んでいるけれど、日本人の多くは自分の生活が来週どうなるかで頭がいっぱいだ」

 「先生が子どものダメなところやミスを指摘する傾向を感じる。そんな学校には、これからの子どもは行かなくなる。学校にいけない子が、社会の落ちこぼれなのか。社会の方が、適応できていないのではないか。〈通信制のN高〉が人気だ。その理事が言うには、そこに通う子どもは落ちこぼれではなく、優秀すぎたり何かに特化したりして自分の生き方を選択した子だ。スポーツもそういう人を生かすように変わらないといけない」

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