玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

千余点の陶板名画美術館

2012年11月18日 | ねったぼのつぶやき

 あれからひと月が経過した。私はグループ旅行で予備知識もなく鳴門海峡近くにある「大塚国際美術館」に入り圧倒(?)されたのだった。それは大塚製薬会社近くの鳴門海峡の白砂から始まっていた。近場にふんだんにある白砂を何とか生かせないかと、大塚グループは研究を始め試行錯誤を繰り返した。陶器会社を興し、先ずは小さなタイルとし、更に大きな陶板作りを成功させた。加えて特殊な技術や2000色を開発して、彩色を施しても退色・劣化しない陶板とした。その集大成として、世界の名画1000余点集めた美術館を平成10年に開館させたのだった。

027 抜粋によれば、「陶板名画美術館」は、大塚グループが創立75周年記念事業として徳島県鳴門市に設立し、日本 最大級の常設展示スペースを有している。館内には、6名の選定委員によ って厳選された古代壁画から、世界25ヶ国、190余の美術館が所蔵する現代絵画まで至宝の西洋名画1,000余点を、大塚オーミ陶業株式会社の特殊技術によって、オリジナル作品と同寸大の複製とした。原画と寸分違わぬそれらを事前に体験した上で、各国の原画に接すれば真に美術的価値が味わえるだろうとしています。

 限られた時間の中で、あり余る名画を見て回る内私はスッカリ疲れてしまった。どの部屋にもある世界の名画が、原寸大で私に迫って・・・来た。元来オリジナル作品は経年による退色・劣化や災害禍を免れ得ない。確かに陶板名画は約2,000年以上もそのままの色と姿で残り、文化財の記録保存には大いに貢献出来るだろう。しかし私の疲れは、テンコモリの名画の食傷・・・に相違なかった。

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