玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

ハナミズキは鳥を呼ばない!?

2005年04月15日 | ねったぼのつぶやき
 ハナミズキがこの2~3日ですっかり開花しました。かいどうは小粒の花を垂らし、ひいらぎ南天もとげとげの下に可憐な黄色い花をのぞかせています。通りでは花にらがそこここに自生して咲き、道行く人の目を楽しませています。木瓜の花は白とピンクのまだら模様で、寒暖の日々を持ちこたえいまだ健在です。山吹やこでまりは、昨年大幅に刈り込んだせいで今年は花芽が見えません。春を一番に告げる梅の花はすっかり散りしだき、今は柔らかな若葉に変わっています。広からぬ庭に椅子を持ち出し、春一杯の陽を浴びて庭ですするコーヒーは郊外ならではの特権でしょうか。

 ところが、先日紙上で「庭に鳥がとんできますか?」とあり、読み進んでいくうちハナミズキの木など植えていませんか?と書いてありギクリとしました。外来種の木には鳥も飛んでこない。里山にあるような木なら鳥は飛んでくるということらしい。幸いに我が家は玉川上水べりにある事と、ハナミズキは2本ながら他の木も2~3本はあるので、未だ鳥も飛んでくる方かなとも思うのですが少なからずショックを受けました。木陰の下を車庫がわりに使っているので、今でも充分なのにこれ以上フンで汚されても大変だよーとも思いつつ。

 ところで、今結構人気のあるらしいハナミズキが我が家に参入したのは25年以上も前のことです。長いお付き合いのある庭師さんが、年間を通して楽しめますよと勧めてくれたことと、当時なにやら聞きなれず、面白いかもという気になって植えてもらった記憶があります。あんに違わず春は芽吹きから可憐な花が楽しめ、夏は木陰に憩え、秋は赤く美しい実をつけ紅葉する。(しかし残念なことに関東では寒さが足らず美しいといえるほどの紅葉は求められない) その庭師さんが「今も街路樹や公園にと引き合いはあるが高価になって」と嘆いました。外来種は鳥を呼び込めないということであれば、自然がアレヨ、アレヨという間もなく少なくなってゆくこんなご時勢には、少しでも在来種を根着かせた方がいいと誰だって思うにきまっていますヨネ。

 

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