つい先日は体の切れが鈍くなったと感じて、久しぶりに体重計に乗ると永年維持している体重を2キロオーバーしていた。これは生活改善が必要との警告だ。晴れの良いお天気だった昨日とは打って変って、今朝はみぞれから雪となって家々の屋根が白くなり始めた。テレビニュースを背中で聞いていると繰り返し「ミンシュトウ」という言葉が耳に入る。しかしどうも話の辻褄が合わないので振り返ると、ニュースは「ニンチショウ」の話題に変わっていた。認知症を民主党と聞き違えていた。どうやら私は聴力も衰え始めたらしい。
玉川上水ミニ観察会は節気毎に開催される。同時に鈴木さんが作成した節気毎のパンフレットを手に入れることができる。啓蟄のパンフレットの中の「野鳥のおはなし」からその一部を紹介する。「ウグイスは漂鳥で、玉川上水には毎年11月上旬に姿を見せます。冬の間はチャチャチャと地鳴きしをして、薄暗い笹やぶなどの中で暮らします。春になり、梅の花が咲くと、梅にウグイスと言われていますが梅に集まるのはメジロです。ウグイスはくすんだ色をしており、多くの人が鮮やかなウグイス色をしているメジロと間違えています。啓蟄になると、日差しが暖かになり、低木のウグイスカグラがピンク色の花を咲かせ始めると、時を同じくして、ウグイスがケキョケキョとさえずりを始めます。そして、徐々にそのさえずりを美声に完成させていきます」
最近鈴木さんの家には朝の7時半頃からシロハラとウグイスが姿を見せているという。庭の餌場でジュースを飲んでいるのを炬燵の中から眺めているそうだ。昨日の観察会ではウグイスカグラ、椿、ネコヤナギ、タネツケバナ、モズ、各種の梅、河津桜に出会った。散策途中に玉川上水の土手に残されているカワセミの白い糞の跡を教えてもらった。カワセミに出会うことはなかったが、これで居場所の見当がついた。私が目を見張ったのはネコヤナギだった。赤い皮のつぼみ、そこから脱皮して、銀白色の細長い花穂と変化する。この日は変化のそれぞれの状態が水辺のネコヤナギの木の中に混在しているのを私達は見た。花穂は猫のしっぽに見立てられているのだ。「努力は報われる」がネコヤナギの花言葉だという。
春の訪れが近いことを感じさせるオオイヌノフグリはそのネーミングに誰でも驚かされる。この植物の果実の形が睾丸を連想させるからという。秋の日だまりに芽生え冬を越して早春に咲く。野原や空き地に群れ咲く直径が10mmぐらいのコバルトブルーの小さな花である。花の命は短く1日だそうだが、つぎからつぎに咲く。イヌノフグリの花は直径が2mmだから、それとの比較でオオイヌノフグリとなった。その日本在来のイヌノフグリは絶滅に近い状態という。帰化植物のオオイヌノフグリの名を悲しんだ人達が「星の瞳」という別名を考えた。コバルト色で無数に群れ咲くところから考え出したのだろう。「誠実」がオオイヌノフグリの花言葉だと言う。
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