玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

宿は水月ホテル鴎外荘

2011年03月10日 | ねったぼのつぶやき

 2年毎に催される専門学校(日本赤十字高等看護学校)の同期会が今秋は東京でとなり打ち合わせをした。卒業生は僅か44名だから参加総数は10余名だろう。私自身も13~4年振りだ。学校は京都にあり関西以西の県から各1~3名位来ていた。寮は各部屋共3学年取り混ぜて4~5人づつの共同生活だ。おんぼろの木造校舎と棟続きの寮。全寮制度。でも皆輝いてた。

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 メンバーの一人が「天然温泉もあってお勧めよ!」と同ホテルの案内状を持参した。「それはいいわ!」と私は言下に賛成し皆も賛同した。何故なら昨年知人が出品した展覧会見のついでに上野公園界隈を散策し、その際坂を下りてそのホテルを覗いていたのだ。玄関から歩を進めると手入れされた庭を臨め、舞姫を執筆した部屋や文学碑があって、機会があればと心に留めていたのだ。

 「エリスは20代前半女性ー鴎外「舞姫」ヒロイン・教会の記録発見」と、たまたま本日の毎日新聞に出ていた。舞姫は日本人留学生と貧しい踊り子エリスの悲恋を描いたもので、森鴎外が1884年から4年間ドイツへ医学を学ぶために留学した時の体験を下敷きにしたとされる。エリスのモデルについては従来より諸説あり、乗船名簿には「エリーゼ・ヴィーゲルト」とあった。鴎外を追って来日し一月後に帰国せざるを得なかった女性は、現ポーランド生まれの20才・後の帽子製作者で遺族が残した多くの資料と一致するという。所でここは写真婚をした海軍中尉赤松家の持物で森は根岸から引越して来た由。が、長女登志子とは2年しか生活せず2年後には志けと婚姻している。じっくり舞姫を読み解けば何か解るだろうか。

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