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玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*非自民政権

2020年06月08日 | 捨て猫の独り言

 私が50歳のころまで、すなわち戦後50年は、「政治は自民党。これ日本の常識」といわれる時代が続いた。1993年の細川内閣誕生でひとまずピリオドが打たれる。明治維新は市民革命というより、江戸・上方文化の発達に対する没落武士階級の支配権獲得、反革命の匂いが強いとの見方がある。

 この見方では、今も民衆の中に根づよくのこる封建時代の遺物である「官尊民卑」の情感が選挙で自民党を勝たせている理由と見る。1991年のソ連邦解体のあとの細川内閣(263日)、翌年に羽田内閣(64日)が誕生するも短命に終わる。自民党は奇策に打って出て村山内閣(561日)を誕生させた後に、老獪に帰り咲く。

 この頃のことで私が注目するのは1997年に「日本会議」という保守主義・ナショナリスト団体が設立されたことだ。先の戦争は東アジアを解放するためで侵略ではない。謝罪外交をやめて国の誇りを取り戻すという歴史認識の団体である。それからしばらくのち2009年には鳩山由紀夫(266日)、菅直人(452日)、野田佳彦(482日)の民主党政権が登場するが4年もたずに退場した。

 私はアベ政治がこんなにも長く続いていることが不思議で仕方がない。アベ内閣の閣僚ポストの8割強を日本会議に関係する議員が占めていることは冷静に見てゆく必要がある。歴史修正主義者である日本の首相を東アジア各国が信頼できるはずがない。首相が北朝鮮との拉致問題の解決ができると考えた人はどこにもいないのではないか。横田滋さん死去の際の首相コメントも空虚にひびく。

コメント
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