玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

82)フォーマル・ディナー

2006年11月21日 | ピースボート世界一周

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 船内でフォーマル・ディナーは4~5回あった。堅苦しいことが嫌いな人や正装が面倒な人はヨットクラブで自由に食事はできたのだが、大方の客、特に若者たちはお洒落をしてディナーに参加していた。(彼女らは比較的年齢も高くよく同席した)

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 レストランはいつも総入替制になっており、時間になるまではクローズされていたので、扉が開けられるまで正装した人々はフロアに溢れ、高揚した気分で時間待ちや待ち合わせをしていて賑やかだった。とりわけ若い女性達は華やかで、回を重ねるごとにアチコチで求めたものを身にまとい、あでやかさを増して私達を充分に楽しませてくれた。

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 テーブルは2~3人掛けから10人掛けぐらいまであった。長らくの道ずれで若い方々とも顔馴染みになり大分話もした。私達の世代と決定的に違うのは時間、仕事、金の都合の付け方だろう。自然とそんな質問をしてしまう。仕事をやめてという人が多かった。かねがね若者の風潮を見聞きしてはいるのだが、職業選択の自由度が高いというのは本当に良い事かどうか気になる。(チリでのディナーショウ)

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 少なくとも職業観においては対極にあるといえまいか。私達の世代は両親が苦労して育ててくれたのを見ている。特別の躾も、勉学や手伝いの強制もなかった。祖父母や兄弟のいる家庭の中で自然に躾られ、勉学し、手伝っていた。時代の風潮や個の尊重などいろいろあって単純に比較はできないが、働き方については親の姿勢から抜け出すことはなかったし出来もしなかった。最近は子供はモラトリアムを決め込み、親もそれを許している。(パナマでは現地の学生と語学研修を兼ねて一日過ごし・ツ・カ・レ・タ~)

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 「帰国したら仕事探しから」という現実が彼らを待ち受けている。多くを学んだ彼らゆえに迷いも多かろうことが想像される。私達には考えられなかったような経験をした彼らは、沢山の刺激とヤル気を掴んだろう。若いから幾らでもやり直しも利くだろう。若者達よ!フレ~!フレ~!グゥア・ン・バ・レ~!(タヒチのレストラン)

コメント
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