船内には多芸多才の人々が多く、音楽に関しても洋楽ではフルオーケストラが出来るほどだった。和楽では大太鼓、琴、三味線、三線、笛その他ギター、ウクレレ、ハーモニカ、オカリナ、コーラス等。若者達は電子楽器をかきならしていた。(ジャンベを指導するKumarとアフリカでジャンベを求めた門下生)
ピアノは船内に3台あり、内2台は午前9時まではどの会場でも自由に使えたので音がモレ聞こえていた。日中の船内は喧騒に支配されていたが、夜空、月明かり、波の音をバックに聞こえてくる笛や管楽器の音は哀愁を帯て聞こえ、琴や三味線の音は心に響き自然に吸い寄せらた。師匠さん格のバチさばきは荒波との競演のようで迫力があった。(声楽の饗宴、ピアノ、バイオリン、琴の演奏の後、出場者全員で合唱)
各演奏会では大グループ小グループあるい単独での演奏を楽しませてもらった。声楽から合奏迄、クラシックから軽音楽、映画音楽、童謡、民謡迄あらゆる分野に及んだ。にわか練習を始めた方々といえども日々の練習は大きい。夫々の成果が見て取れたし、プロはだしの方々には充分に楽しませてもらった。(30年来独学でバイオリンを弾いてきた紳士。リクエストに応えて何でも弾いた)
楽器に縁遠い私としては、備品として貸し出用もあったウクレレ位ならと当初参加もしてみたのだが、時間調整が上手くいかず断念。少々の悔いが残った。中には寄港先で「楽器求め」に走る人もいた。これを機に「一つぐらい楽器をこなさなければ」と意を決し、3回目乗船のクラスメートにハーモニカを奨められた。彼女も同じ経過を経て今はハーモニカを操る。しかし下船して1年。未だオ・トなしの生活。このシリーズを終えたら・・キット・・・・。(「笑え!輝け!スターへの道」で大受けしたジャニーズ5076。同企画は歌、コント、ダンスなんでもアリで若者が11組出場した。キャビン番号5076の4人のメンバー達)