玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

81)皆でハチドリになろう

2006年11月19日 | ピースボート世界一周

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 「持続可能な世界を目指して」を一つのコンセプトにしていたBoat側は、大陸を離れ日本へ向かうこの時期に、同じ理念の下に活動している人々を揃えて、「皆でハチドリになろう」というパネルディスカッションを行った。(船から望む絶海の孤島イースタ島と手前の小さな立像は守護神モアイ)

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 パネラーは学問と運動とビジネスの融合を目指す中村氏を司会にし、種子島を拠点にしている中島修一氏、タヒチのエミリア・テパノ女史、チリのブルーノ氏の4人であった。中島氏は生まれも育ちも大阪のアーティストで波乗りが趣味。外国を渡り歩いていた彼は絶好の波乗りスポットを探し当てて2年前から種子島に住み着いた。そこで同じくサーファーとして来ていたKumarと知り合い、彼の肝入りで今回が初乗船だった。(手前はブルーノ氏)

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 種子島は住む程に島中が家族のようで、従来のお金や物質を超えた豊かさが感じられ、豊富な自然をベースに新しいライフスタイルをとより強く望むようになった。そんな折隣の島「まげ島」で核廃棄物プルトニウムの埋め立て計画が出された。海を一番知っているのはサァーファと漁師として反対しておりトツトツと訴えた。彼はガベージファクタリーという本を出し、映画化の予定になっているとも話していた。(口角泡飛ばさない中島氏)

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 モアイを有する村で、島の文化や歴史を伝える運動を積極果敢にやっているエミリア女史は、別の企画で島のラバヌイダンスを優美に踊って見せ、希望者に教えて披露会をした。スローライフを提唱する中島、中村氏の発言は穏やか過ぎて?異言語の彼女にとって怒気が足りないと思われたのだろう、じれったそうな表情を隠さなかった。かってイースター島にカジノ建設の話が出た際、島の人々は連帯してインターネットを使い各国のメディアや良識ある人々に訴え、考古学者の協力もあって回避できたという事例を出してアジッタ。(ラバヌイダンスは健康的でいてセクシャルだった)

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 かっては元大統領のボディガードをしており、今はチリ文化庁に勤めながら先住民マプーチェ族のプログラムに関っているというブルーノさんは、核による影響をもう一度思い起こそう。言葉は大きな武器になると訴えた。そして最終的には「私達1人1人が力を合わせれば世界を変えられる」というメッセージが発せられた。(ラバヌイ=イースター島で唯一の小学校で) 前回中村中島両名の表記を一部混同 訂正済み

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