高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

ジョウロウホトトギス

2009-11-06 00:13:40 | 山野草
歴史の旅の特集で、取り上げたい花が来年に持ち越されそうである。1週間ほど前、相模原公園の温室の入口で、この花が咲いていた。
昔の高級女官のジョウロウ(上臈)の名前が付くホトトギス(杜鵑草)の仲間には、キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草)、トサジョウロウホトトギス(土佐上臈杜鵑草)、サガミジョウロウホトトギス(相模上臈杜鵑草)などがある。いずれも自生地の昔の国名を頭に付けている。
単にジョウロウホトトギス(上臈杜鵑草)と言えば、トサジョウロウホトトギスのことらしい。この中で、土佐と紀伊の見分けは難しい。葉が細くて光沢があるのが紀伊で、また紀伊は内面の紫褐色の斑点が花びらの先にはないという。
相模原公園の温室入口に展示してあり、名前がジョウロウホトトギスとなっていた。花びらの先端に斑点が入り込んでいるから、トサジョウロウホトトギス、すなわちジョウロウホトトギスということであろう。確実に見分ける自信がなく、よく見るのは紀伊なので、これからも観察を続けることにする。

 

上臈杜鵑草/ユリ科/ホトトギス属。
高知県に自生するユリ科の多年草。別名土佐上臈杜鵑草。
葉は卵状楕円形または狭卵形で、しだいに先が尖る。上部の葉腋および茎頂に1個ずつ花を下垂して開く。花被片は倒披針形で、鮮黄色、内面に紫褐色の斑点がある。
名前の由来:ホトトギスの仲間で上品な花を上臈に例えこの名がついた。
花期:9~10月。
(神奈川県立相模原公園)
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コメント (8)
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