Con Gas, Sin Hielo

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「寄生獣」

2015年01月04日 20時01分02秒 | 映画(2014)
よくできている。


「永遠の0」「三丁目の夕日」。いずれも観ていないが興行的に大成功を収めた邦画であることは知っている。

そんな作品を手がけた山崎貴監督の最新作が、人間の顔が割れるVFX満載のホラー的な作品だという。

どんな空気に仕上がっているのだろうと興味を持ったのだが、まあこれが非常に楽しめた。

技術面からいえば不自然さがない。

物語をとれば、おどろおどろしい映像だけが立つのではなく、新種の生命体や人間社会全体について考えさせる部分も備わっている。

そして配役が豪華である。深津絵里など結構な俳優をバケモノにあてがえるのも、これまでの作品がヒットしたおかげなのだろうと勘ぐってみる。

主人公の新一を演じる染谷将太はいい立ち位置にいる。

同年代でいわゆるイケメン枠に入らずに多用されているのは彼以外になかなかいない。平凡からちょっと危険な香りがする人物までを違和感なく演じられるのが強みなのだろう。

新一の右腕に寄生する生命体「ミギー」は、映像は当然合成になるが声や動きは阿部サダヲが演じている。これまた達者だから新一との掛け合いなどに面白みが増す。

他の人間に寄生した生命体の個性も様々で興味深い。十把一絡げに人間を脅かすのではないところに、本作の特徴であり見どころが詰まっていることが分かる。

4月に公開される続篇では更なるキャラクターの登場でより盛り上がることが期待される。

(85点)
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