Con Gas, Sin Hielo

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「フォールガイ」

2024年09月03日 21時13分06秒 | 映画(2024)
24時間、体張ってます。


同じD.リーチ監督が作った「ブレットトレイン」が意外とおもしろかったこともあり、上映が終了する前に映画館へ足を運んだ。

ハリウッドの大スター、トム・ライダーのスタントマンとして活躍していたコルト・シーバース。彼は、映画監督を目指して撮影現場の裏方で働くジュディと恋仲であった。しかしある日、スタントの現場で事故が発生し、コルトは高所からの落下で大けがを負ってしまう。

身体だけでなく心にも傷を負ったコルトはジュディの前から姿を消し、1年半の月日が流れる。レストランの駐車係として働く彼のもとに、かつて馴染みだった映画プロデューサーから突然連絡が入る。

「ぜひトムのスタントを引き受けてほしい。ジュディの監督デビュー作品を失敗させたくない」

ジュディのためと喜び勇んで現場に赴いたコルトであったが、ジュディは突然姿を消したコルトを許してはおらず、それ以上に現場ではトム・ライダーが失踪するというとんでもない事態が発生していて、コルトは大ごとになる前に事態を収拾する役割を背負う羽目になる。

コルトを演じるのはR.ゴズリング。いまいちばん脂が乗っているといってもいいかもしれない彼が演じると、スタント役にも拘らずオーラが出っぱなしというのはご愛嬌。

そのコルトであるが、昼は現場で爆発で吹っ飛ばされたり、炎で火だるまになったり。撮影が終わると、今度はトム・ライダーの行方を捜してクルマを飛ばして駆けずり回るという忙しさ。まあおもしろいんだけど、観ている側にもう少し息抜きの時間を与えてくれないと、途中で振り落とされてしまいそうになる。

ジュディ役はE.ブラント。彼女もここ最近絶好調で、さっそうと現場を仕切る監督の姿や、コルトとの恋の駆け引きの場面などを観ると、華を感じられる堂々の主演女優という感じだった。

分かりやすいストーリーとアクション、主演の俳優陣たちの魅力で引っ張っていこうという、まさに娯楽映画の王道のつくりで、安心して観ていられるのだけれど、こちらもわがままなもので、そこにプラスアルファがないと、楽しいけど諸手を挙げてってほどではないよねとなってしまう。

そのプラスアルファに当たるのが、おそらくスタントの裏側やアクションシーンの作り方を見せるところであり、そこは興味深いのだが、撮影技術が進歩するスピードは速く、命の危険を伴うスタントシーンは話題作り以外ではやらなくなるのだろうなと思った。

(75点)
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