Con Gas, Sin Hielo

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「300 帝国の進撃」

2014年06月28日 08時44分56秒 | 映画(2014)
数が少なくてもギリシャは手強い。


前作のスマッシュヒットから結構経ってから作られた続篇。前作で全滅したレオニダス王のG.バトラーは出てこない(一瞬前作の場面が映るが)。

正確には、レオニダス王の戦いと並行して繰り広げられていたギリシャとペルシャ帝国のせめぎ合いを描いたものとなっている。

相変わらず前作を復習することなしに観たが、クセルクセスの名前と特異な容姿は強く脳裏に残っていた。

でも今回の主役がレオニダス王からテミストクレスに移ったように、クセルクセスも実は陰で操られていたという設定ができて、アルテミシアという女性闘士が敵役として登場。

どこまで史実に基づいているのか分からないが、とにかく極端で過激な描写と破天荒な物語で全篇突き進む。

筋肉男子がぶつかり合う戦場に血しぶきと生首が飛び交う。暗いトーンの画面ではあるけれど、見どころはスーパースローで細部まで映してくれるので見づらいことはまったくない。逆によく見え過ぎてグロいのが苦手な人は目を背けたくなるくらいだ。

確か前作もこんな感じだったんだと思う。好き嫌いはともかく、こういう作品の存在は有りだと思う。

にしても、さじ加減は難しい。テミストクレスとアルテミシアが対峙して何故かセックスに至ってしまう場面などは、「これ、まじめに作ってるのか?」と引いてしまった。

前作との違いを際立たせるために女性を前面に持ってきたのかもしれないけれど、これによって、ただでさえハードボイルドなタッチでとんでもない話を描く劇画だと思っていたものが、より成人漫画の域にシフトした気がした。

基本、筋肉と過激な描写があれば成り立つ作品なので、スターがいなくても問題ないことはよく分かったし、新味が感じられない限り続篇も要らないと思った。

(60点)
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