Con Gas, Sin Hielo

細々と続ける最果てのブログへようこそ。

「美女と野獣」

2014年11月16日 01時16分58秒 | 映画(2014)
実写版を作る大義とは?


「美女と野獣」といえばディズニーでメジャーとなった作品。ディズニーといえば、プリンセスが幸せになる話を楽しいキャラクターと音楽でコーティングすると相場が決まっている。

だから、ディズニー作品をまったく違った味付けで調理し直すということは、定義としては分かりやすい作業で可能ということになる。

しかし、それが上手くいくかどうかは完全に別の話だ。

本作はディズニーと違う空気づくりには成功している。

R.セドゥのプリンセスこそ美しいが、王子役はV.カッセルである。風変わりなクリーチャーも登場するが、笑わせたり活躍したりする場面は極めて少ない。

ではその代わりに見せ場となるところはどこかと思うのだが、正直これといったものは見当たらなかった。

子供向けにならないよう物語を克明に描いたと言いたいのかもしれないが、個人的には、王子の悲しい経験談を脳内にインプットされただけで彼を好きになれるのかという疑念が拭えず。

狂言回しとなる読み聞かせの設定は冒頭から正体丸分かりで、こちらの展開は逆に子供向けのように感じた。

本当は怖いグリム童話のような話を勝手に想像してしまったこちらが悪いのかもしれないが、なんとも立ち位置の分かりにくい作品だと思った。

R.セドゥは良いです。

(55点)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「嗤う分身」 | トップ | 「紙の月」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画(2014)」カテゴリの最新記事