Con Gas, Sin Hielo

細々と続ける最果てのブログへようこそ。

「MONSTERZ」

2014年06月28日 08時36分09秒 | 映画(2014)
「俺の世界から出て行け」歩く"どくさいスイッチ"。


藤原竜也の最近の役柄って、どこか固定化しつつあるのではないだろうか。

「デスノート」以来だろうか。「カイジ」や「インシテミル」などは観ていないけれど、SF的なストーリーで生死の境を綱渡りする危ないキャラクターが多い感じ。

今回は、他人を操れるという特殊能力を持って生まれたばかりに、他者と接触ができず天涯孤独を強いられてきたという設定。簡単に言えばミュータントだね。

そのライバル・田中終一を演じるのが山田孝之。「勇者ヨシヒコ」などコメディにも顔を出すが、基本こちらも熱い印象。驚異的な治癒能力を持つということで、こちらはウルヴァリンか。

監督は中田秀夫。昨年の「クロユリ団地」がなかなかのヒットだったらしく、「リングの監督」という呪縛から逃れられるかの段階に差し掛かっている。

ただ彼の真骨頂はやはりホラーであり、藤原竜也(役名がないのでこう言わざるを得ない)が他者を殺すときの首ねじ曲げや、操られた人間が終一にゾンビのように群がる場面など、本作にも「リング」らしい画が至るところに垣間見られる。

そんな、「いかにも」な3人が集まって「いかにも」な作り方をしているので、期待というか予想を裏切るようなことはない(ついでに言えば、木村多江も「いかにも」な薄幸女子として出演)。

もちろんベースが韓国映画ということもあるのか、お話のツッコミどころは満載である。藤原竜也の視界に入れば操られるのか、視線を見切ってどの段階で我を取り戻すのかなどはかなり適当だし、何より警察や周りの人たちの学習能力がなさ過ぎ。とにかく眼を塞がないと。

でも飽きることなくそれなりに楽しく観られるので、それはそれで良いかと。あとは石原さとみが首ねじ曲げなくて良かった。

(65点)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「プリズナーズ」 | トップ | 「X-MEN:フューチャー&パス... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画(2014)」カテゴリの最新記事