Con Gas, Sin Hielo

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「キックアス ジャスティスフォーエバー」

2014年02月23日 00時13分39秒 | 映画(2014)
こんなに立派になりました。


前作の公開から3年。C.グレース・モレッツは主役を張れる女優へと成長。

従って、前作以上に彼女が華の部分を引き受けている。普通の女の子の生き方を強要され戸惑うという筋書きは、彼女に様々なコスチュームを着せるだったためとも言える。

完全なへなちょこ状態から始まった前作に比べると、今回は寄せ集めのにわかヒーローたちを含め、それなりに基礎的な戦闘力を持っている。

それより焦点を当てたのは心の葛藤である。愛する者を失った悲しみを正義の強い信念へと変えるまでの話。

少しでも弱さに支配されればたちまちダークサイドへ堕ちてしまうというのも世の常。レッドミストはマザーファッカー(!)としてキックアスへの復讐に立ち上がる。

へなちょこ感が薄れると、本当にマーベルの世界と言ってもおかしくない建付けになる。ヒーローもアンチヒーローも家庭を味わうことが許されない孤独な稼業だ。

ぎりぎりまで普通の生き方を探しつつも、分かっているけど最後はヒーローとしての自分を解放する。

耐えに耐えてきたアクションが解き放たれてから、善悪のヒーローたちが入り乱れて戦うクライマックスは、それは爽快だ。

ただ、ミンディが学校のいけすかない女子退治に使っていた下痢嘔吐誘発剤こそ、どの場面でも効果を発揮する万能武器に見えたけど。

(70点)
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