ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

都構想

2020年11月03日 | ノンジャンル
今月初めに大阪市で住民投票が行われた。

一回目と同じく僅差で反対多数、否決となったが、
都構想=維新の構図できたこの10年を思えば、
事敗れて気の毒ではある。

だが、都構想が手段だというなら、その先に
描く理想があったはずなのに、都構想が破れると、
その理想も吹き飛んだかのような虚無感が維新に
漂っている。

とはいえ、ひとつの構想を10年かけて問い続けて
きたことは、一党として評価されるべきだろう。

前回と違い、今回賛成にまわった公明党は、
代表が大阪入りするほどの力の入れようだったが、
結果的にはその支持層の過半数が反対にまわった。

民意、大衆に寄り添うと言いながら、政治の
駆け引きが露骨に見えたのがその原因だろう。

その支持層が、維新の支持層くらいの比率で
賛成にまわっていたら、可決されていたに
違いない。

どの党を支援していようが、その党の状況を
冷静に見る目があって、判断しているという事の
現われが、逆に驚きでもあった。

ともあれ、大阪市は存続する。
しかし、改善するべきことは山ほどあるであろうし、
その手段の模索は続けていかねばならない。

もっとも、それは目に見える華やかな変革ではなく、
地域に即した地道なものであるべきかとも思う。

都構想が否決されたからといって、
10年の構想と様々な協議に関わる調査や資料など、
無駄にしてはならないと思うのである。