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さちえさんの旅行記(英国編)

2012年08月20日 | 旅行

さちえさんの旅行記後編です。

彼女が旅行を楽しめたのは、Gさんのおかげもありますが、いつまでも好奇心と感受性を大切にしているからですね。

彼女のメールはいつも楽しみですが、今回のような旅行記を読ませてもらうたび、彼女のような人と知り合えたことに感謝します。

(英国編)

ベルギーからイギリスへの旅行の続きを書こうと思います。 早く書かないと記憶がだんだん薄れていきそうです。 

2時間のフェリー乗船の後、とうとうイギリスのドーバーへ到着。 ここから車の運転は右から左側通行に変わります。よくGは混乱しないものだと感心しました。

お天気は雨が降ったり、たまに晴れたりと変わりやすい天気でした。 雨が降ると寒いくらいでした。でも、晴れればやはり気持ちの良いお天気になりました。

まず、車をコッツウォルズに走らせました。 私はこの度の旅行で湖水地方へ行きたいと思っていましたが、何と神経痛になってしまい、無理をするのはよそうという結論になり長年行きたかったコッツウォルズに行くことに決めました。

ベルギーのブルージュへ行ったときにはこんな美しい町は見たことはないと思っていましたが、コッツウォルズの家々や建物はベルギーのそれらとは随分違い、背の高い建物はなく家も背が低く小さな家が多かったです。 蜂蜜色の壁のかわいらしい家が並んでいました。

ブルージュでは建物も大きくその美しさに圧倒されましたが、コッツウォルズの町はそのかわいい家や町の静かな雰囲気になぜか心落ち着きました。 

たまたまでしょうか観光客もそれほど多くなく私は静かで時間が止まってしまったようなその町がとても好きになりました。 

おそらくこの度の旅行の中で一番好きな場所だったと思います。

その日はB&Bに泊まりました。 若い夫婦が経営されていましたが、都会のほうからコッツウォルズが気にいりわずか数ヶ月前に宿泊施設の経営を始めたとか。

朝はイングリッシュブレックファストかシリアル、またはスモークサーモンから朝食を選ぶことができました。 

イギリスは田舎に行くと至る所に遊歩道がつくってあるのだとGが言ってました。私たちはその遊歩道をあちこち二人で歩きました。小さな川のせせらぎや、小さな橋がそこにかかっていて、その川の両側に木が植えられていて、御伽噺の中を歩いているような気持ちになりました。

私はGにお願いしてそのB&Bでもう1泊することとなりました。1泊した後次の朝、二人で遊歩道をまた散歩しました。その後 シェイクスピアの生誕地ストラトフォード、アポン、エイボンへ車を走らせました。学生時代の専攻が英文学だった私はこの地にもいつか行きたいとずっと思っていました。地図をみて、コッツウォルズからそれほど遠くなかったので、行くことに決めました。 

ストラトフォードは随分観光地化されていて私はちょっとがっかりしました。 道路などはきれいに整備され、とてもたくさんの土産屋が軒を連ねてました。

あと観光客で一杯で静かな所かと想像していましたが、随分違っていました。

着いた時間が遅かったのであまり周れませんでしたが、有名なエイボン川は見れましたよ。シェイクスピアの家はとても古いものでしたが、きれいに保管され一つ一つの部屋が小さくかわいらしい家でした。 English gardenがとても素敵で花がとてもかわいらしく咲いていました。 やはり夏のヨーロッパは花がきれいで、良いですね。

その後シェイクスピアの妻だったアン ハザウェイの家も見ました。 時間が遅かったので残念ながら家の中までは入れませんでした。わらぶき屋根のとても素敵な家でした。

庭がここも花がきれいに植えられていました。

イギリス人は古いものを大切に使うとよく言われますが、コッツウォルズでもひとつ間違うととても汚い古い家を玄関や家の周りに上手に花を植えたり飾ったりしてとてもセンスよくアレンジして使っているように思いました。使い捨ての好きな日本人には見習わなければいけない事がたくさんあるとその時に感じました。

ストラトフォードから又、コッツウォルズに戻り、もう1泊。次の日にはGが行きたいと言っていたWalesに向かいました。 

ここは牧草地帯が特に多く羊や馬を多く見ました。 ウールが多く生産されています。 質の良い肩掛けやひざ掛けがそれほど高くない値段で売っていて欲しかったのですが、間違いなくスーツケースが一杯になるので今回は諦めました。

いくつか古城を訪れましたが、ほとんどのものが原型をとどめていません。Gはイングランドが破壊したのだと言ってました。 本当にイングランドは悪いことをしたものだと言ってましたけどね。それでも、今でもその威厳はそのままで、ここはキッチンだったとか美しい部屋だったのだとか想像を色々かき立てられました。

その日の晩はWalesB&Bに泊まりました。車で山の中を20分くらい走ると丘の上にありました。 それは景色の美しい場所にあって、どこまでも続く草原が一望できました。

そこのお母さん、70歳くらいだと思います。 まぁ、おしゃべり! あまりの早口で私は彼女の英語がほとんど聞き取れないほどでした。 それでもにこにこしてとてもフレンドリーな女性でした。一人暮らしをしていて、その家の一間がサンルームになっていてそこへ色々な花の鉢植えが植えられてました。そのサンルームから見える景色が一番の贅沢だと彼女は言ってました。

そこで一晩泊まり、次の日の朝、そのB&Bにはもう一人来客があり彼はイングランドのKENTから来ていた40歳代の男性でした。Gと3人で朝食を食べながら色々楽しいおしゃべりができました。 彼の息子さんが日本に交換留学したことがあって、色々な国を旅したけど好きな国がスリランカと日本だと言うそうです。 それを聞いて彼もぜひ日本に行ってみたいと言ってました。こんな日本から遠くの国で日本のことをほめてもらえるとやはり嬉しいものです。 自分は夏季休暇を10週間とっていると信じられないようなことを言っていました。 私が2週間の休暇でここへきていると言うと、そんなに短いのか?って驚いてました。 2週間でさへ日本人はなかなか休暇をとるのは難しいのだと伝えましたけどね。 

その日、そのB&Bを後にして、山の中を車で彼の住んでいたNorthamptonに向けて走りました。 丘の上に広がる牧草地帯。 馬、羊、牛などが放牧されていて車から降りるとすぐそこに動物たちがいました。 看板には犬の散歩は必ずリースをつけること、もし、そこに放牧されている動物を脅かすようなことがあれば犬でさへ射殺されることがあると注意書きがありました。 本当に放牧されているその動物たちがストレスがたまらないように、保護された地域でした。 高台から見える平原(牧草地帯や畑)はどこまでも続いていて狭い日本では決して見られない美しい景色でした。

(中略)

Northamptonで一泊。 その後またフェリーでドーバーからフランス、そしてベルギーへと戻りました。 

(中略)

最後に行ったのがブリュッセル。 ここへは彼の町から列車で行きました(車だと駐車場に困るそうです)。 お天気の良い日でしたが、なんと列車の中は冷房がありません。本当に暑くて息苦しいほどでした。 日本だとクーラーがガンガンかかっている季節ですけどね。

さすが都会のブリュッセル。楽しい店がたくさんあって、買い物には面白い場所かと思います。 それと様々国からの観光客がいました。 ベルギーらしい美しい建物が建てられているグランプラス。ここは世界遺産に登録されています。 改めてベルギーの建物の荘厳さに圧倒されました。店やカフェでは皆店員さんやウェートレスの人たちが英語を話すので買い物や食事を食べたり、お茶をしたりするときに困ることはありませんでした。

小便小僧は思ったよりずっと小さくかわいらしかったです。 驚いたのはそこへも信じられないくらい多くの中国人観光客が来ていました。 中国人(一部でしょうけど)は今や本当にお金持ちになりましたね~

このたびの旅行で残念だったのは美術館へ行けなかったことです。 博物館へはいったのですが、時間が足りませんでした。 私は絵画を見るのが好きなので次回はぜひ行きたいです。 

イギリス旅行中に一番困ったのはやはり食事がオイリーだったことです。 最初の数日は大丈夫でしたが、4-5日もたつと胸やけがしてきました。 fish & chipsも油で揚げたfish と ポテトだし、白身の魚も半端なく大きい! 最後にはGに私はもう揚げ物はほしくないからそうでないものを注文してとお願いしました。 何がほしいのか?と聞かれて、それ以外はステーキのような肉しかなく、最後はサラダばかり食べていました。 ベルギーにはスモークした魚や魚介類もあったので、ベルギーの食事のほうがヘルシーだと思いました。

旅行中の食事は本当に大切ですよね。 楽しみの多くを占めますものね。

イギリスではマフィンとイングリッシュティー、それにスウィーツは絶品でしたけどね。

この度の旅行はGがいなければできない旅行でした。 そういう意味で彼にはとても感謝しています。

(終わり)

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