Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

フィレンツェのホテルとフランクフルト空港でついたため息

2012年03月28日 | 旅行

ドイツ、イタリア旅行ですが、全般的にはもちろんとても楽しんできたのですが、2点の不愉快なこともありました。

まず一点は、イタリアのフィレンツェのホテル。

このホテルは2008年の秋に、友人Hとフィレンツェにきたときに宿泊したホテルです。一応4つ星で、アンティーク、駅から至近。

実はこのホテルはその時も問題はあり。

たとえば、朝食を済ませて部屋に帰って来るような時間にメイドさんが部屋の掃除に来てしまったり(8時台前半です。普通は食事をしたら、歯を磨きに帰って来るのくらいわかりそうですが、これに懲りて、食事に行く早い時間も“Don’t disturb”の札を下げました。)、昼に荷物を置きに帰ったら、メイドさんが部屋に入ってきたまま居座り、私がベッドに置いた紙袋を、手で軽く開いて覗いたり。

ホテルのレストランでディナーを取ったときは、ボーイさんのあまりの失礼さに、友人Hが取っ組み合いのけんかになる一歩手前。

 

そのあとも、紅茶のように底が見えるコーヒーがでてきたり、注文の品に違うものがでてきたりと、とんでもない対応でした。

今回ホテルを決めるにあたって、それでもこのホテルにしたのは、「あのときの2人の従業員は酷かったとはいえ、ホテルの部屋は素晴らしかったし、駅にも近い。値段もあのグレードのホテルとしては格安。ま、問題は個人の問題」と思ってのことでした。

ところが、チェックインして通された部屋は、息子達のツィンルームはベッドだけで部屋が一杯でスーツケースを入り口の短い廊下で広げなければならないくらい狭く、オマケに窓が小さく、開けば工事中の中庭。

私の部屋も狭くはあり、窓も非常に小さかった上、隣は(おそらく従業員用の)トイレがあります。

前と同じくアップルワールドを通し同じ手配会社経由の予約。それに格安とはいえ、円高を考えれば、前回より高い金額を払っているのに何故・・と納得できないものの、まあ混んでいればこんなこともあるだろうと我慢。

しかし、私の部屋はしかないとはいえ、さすがに息子たちの部屋は交渉しようと、フロントに行ったところ、「バスタブなしの部屋だけど、それでも良いか?」とのことでした。

結局息子達に部屋を見てもらうと、「バスタブは使わないから、こっちで良い」ということで部屋をチェンジ。

そして、16時くらいから出かけ一旦ホテルに戻り、19時くらいから再び食事に出かけ22時過ぎにホテルに戻ると、ベッドメイキングが入ったようで、荷物が異動しています。

まあ、確かに高級ホテルでは、夜にベッドカバーを外しに来ることもあったとは思いますが、この時動かされたカバンのファスナーが若干開いているのが気になり、ちょっと不愉快に。

それでも気を取り直してベッドで精算の記録、計算をしていると、ひっきりなしに隣のトイレの水を流す音がします。これは計算が終わったあとの23時近くになっても続くので、またもやフロントに行き、(明日の朝で良いので)部屋を変えて欲しい、と訴えたところ、1人しかいないフロントは掃除をしていたフィリピン人のボーイさんに、「マダムと一緒に部屋に行って、様子を見て報告してくれ」と頼みました。

その後、このボーイさんが非常に良い人だったことが幸いしてその時点でグレードの高い部屋にかえてもらうことができたのですが・・・この部屋の室温は30度でそれより下がらない上、ここも息子達とは別の中庭に面しているのですが、1階(0階)にある従業員室からなぜか歌声や、大声が聞えます。(夜中まで続き、しかも二晩連続。あれはなんだったのだったんだろう。)

流石に3回も部屋変えをしてもらったところで大差ないだろうと、窓を開け(騒音が酷くなるけど、暑さに適わず)、眠りにつきました。

このホテルについては、ブッキングコムにある口コミの評価は比較的高いのですが、それでもちらほら、私と同じ体験をした人達の苦情も載っていて、あるロシア人は3回も部屋を変えてもらったと書き、「部屋が暑すぎ」と書くイギリス人、「クローゼットを開けるのに、一人がベッドに登り、ベッドも動かさなければならない」というアメリカ人もいましたし、騒音に辟易した人たちの声もありました。

まあとりあえずは、「これもイタリアさ」と割り切るべきでしょうか。

もう一つの嫌なことは、またしてもドイツのフランクフルト空港での出入国の際の人種差別的管理官(アジア人の挨拶無視、侮蔑した態度)、それと、新人研修の実験材料となったとしか思えないセキュリティチェックです(先進国とは思えない対応)。

フランクフルト空港では2007年にも嫌な目にあい、セキュリティ責任者とメールを取り交わし、「またなにかあったら知らせてください」とまで言ってもらったので、彼にメールをしようと一旦思いましたが、ネットで調べると、私以上に酷い目に会っている人も少なくないようなので、「もう言っても無駄。今度からフランクフルト空港は使わないようにしよう」と、割り切ることにしました
(※その担当者の協力のもと、やはり抗議をし、「(どの空港にもいえますが)係員に名札があればよいですね。ルールや法では差別はなくせないでしょう。」と提言。)

2007年については、『空港でのできごと』

http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20071124

まあ、図太くなるのと、諦めも、海外では必要でしょう。

(でも、最初から泣き寝入りは止めましょう。)

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チンパンジー以下のリーダーに率いられるという屈辱

2012年03月28日 | 国際・政治

ニューズ・ウィークより。

計画ゼロ?アメリカの核廃棄物処理

http://www.newsweekjapan.jp/stories/us/2012/03/post-2485.php

[2012215日号掲載]

 バラク・オバマ大統領が生まれるずっと以前から、アメリカ政府には核廃棄物、つまり原子力発電所から出る使用済み核燃料の長期的な処理に関するきちんとした方針がなかった。

 スペインのように地中に埋めている国もあれば、フランスのように再処理によって可能な限り核燃料を活用しようという国もある。だがアメリカは、問題を先送りしているだけだ。

 米政府の核廃棄物処理に関する有識者委員会は1月下旬、最終報告書の中で政府のいいかげんな姿勢を批判した。「この国が核廃棄物問題に真剣に取り組んでこなかったことが、悪影響と多大なコストをもたらすことは明らかだ」

 米政府は今のところ、核廃棄物を厳しい警備を敷いた貯蔵施設1カ所に集めて保管するという政策を取っていない。アメリカで現在稼働している原子炉は104基あるが、使用済み核燃料はそれぞれの原発の敷地で「一時保管」されている。

凍結された核廃棄物貯蔵施設

 しかし、このシステムには問題がある。高レベル放射性廃棄物を保管している原発の8%が、警備上の基準を満たしていないのだ。

 今回の報告書で、米政府はようやく核廃棄物処理に関する指針を示したことになる。報告書では核廃棄物の管理のみを行う政府機関の創設や核廃棄物輸送の効率化が提言されたほか、原発敷地内での保管に対して地元の反対がある場合は、地元住民が連邦政府から補償を受けていないケースに限って保管をやめることも提言されている。

 だが、この報告書で触れられていない大きな問題が1つある。

 ネバダ州ユッカマウンテンの核廃棄物貯蔵施設計画だ。委員会は貯蔵施設の立地について判断を避けるよう要請されていた。

 この手の施設をめぐる決定は、地元政治の影響を受けることが少なくない。09年にオバマ大統領は、ユッカマウンテンでの貯蔵計画を事実上、凍結した。この決定の背後には、ネバダ州選出のハリー・リード民主党上院院内総務からの圧力があったといわれている。

 とはいえ、ユッカマウンテンに触れずにアメリカの核廃棄物問題を論じるのは建設的とは言い難い。ほかにこれといった貯蔵施設の候補地がないからだ。

使用済み核燃料の再処理で解決?

 一方で有識者委員会は、政府の原発監督機関である原子力規制委員会(NRC)と共に、使用済み核燃料の再処理という選択肢も検討した。確かに再処理をすれば最終的な廃棄物の量は少なくなる。

 しかし再処理が問題解決の決め手になるかといえば、そうでもなさそうだ。ワシントンに本拠を置く科学者団体「憂慮する科学者同盟」は、再処理は廃棄物の危険な蓄積を先送りするにすぎないと指摘している。

 核廃棄物処理に関する長期的なプランが定まっていないのは、カナダや日本も同じだ。だがスウェーデンやロシア、イギリスのように、厳重に警備された貯蔵施設を2030年以内に稼働させるという計画を立てている国は多い。

 この先、アメリカの議会と政府が貯蔵計画の策定にこぎ着けたとしても、取り組みが遅れたことのツケは大きいだろう。報告書にはこう書かれている。「現在利用可能な、もしくは合理的に見込める原子炉や核燃料サイクルの技術的発展において、わが国がこれから少なくとも数十年間、直面することになる廃棄物管理のハードルを下げられるようなものは存在しない」

 全米各地に核物質が保管されているという事実に、アメリカ人は慣れていかなければならないのかもしれない。

核廃棄物処理の問題はどんなに知恵を絞っても、これは最終的に地上に残る限りは問題の解決にはなりませんが、核廃棄物処理をうやむやにしながら原発を建て続けている国の指導者たちの知能指数は明らかにチンパンジー以下ではないでしょうか。

ところで、モンゴル大統領が拒否したはずの米国と日本が計画した(している?)、『モンゴル核廃掃場建設反対』の署名サイトは、今でも続いています。

Stop the U.S. from creating a nuclear waste dump in Mongolia

http://www.thepetitionsite.com/1/no-nuclear-waste-in-Mongolia/

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