ドイツ、イタリア旅行ですが、全般的にはもちろんとても楽しんできたのですが、2点の不愉快なこともありました。
まず一点は、イタリアのフィレンツェのホテル。
このホテルは2008年の秋に、友人Hとフィレンツェにきたときに宿泊したホテルです。一応4つ星で、アンティーク、駅から至近。
実はこのホテルはその時も問題はあり。
たとえば、朝食を済ませて部屋に帰って来るような時間にメイドさんが部屋の掃除に来てしまったり(8時台前半です。普通は食事をしたら、歯を磨きに帰って来るのくらいわかりそうですが、これに懲りて、食事に行く早い時間も“Don’t disturb”の札を下げました。)、昼に荷物を置きに帰ったら、メイドさんが部屋に入ってきたまま居座り、私がベッドに置いた紙袋を、手で軽く開いて覗いたり。
ホテルのレストランでディナーを取ったときは、ボーイさんのあまりの失礼さに、友人Hが取っ組み合いのけんかになる一歩手前。
そのあとも、紅茶のように底が見えるコーヒーがでてきたり、注文の品に違うものがでてきたりと、とんでもない対応でした。
今回ホテルを決めるにあたって、それでもこのホテルにしたのは、「あのときの2人の従業員は酷かったとはいえ、ホテルの部屋は素晴らしかったし、駅にも近い。値段もあのグレードのホテルとしては格安。ま、問題は個人の問題」と思ってのことでした。
ところが、チェックインして通された部屋は、息子達のツィンルームはベッドだけで部屋が一杯でスーツケースを入り口の短い廊下で広げなければならないくらい狭く、オマケに窓が小さく、開けば工事中の中庭。
私の部屋も狭くはあり、窓も非常に小さかった上、隣は(おそらく従業員用の)トイレがあります。
前と同じくアップルワールドを通し同じ手配会社経由の予約。それに格安とはいえ、円高を考えれば、前回より高い金額を払っているのに何故・・と納得できないものの、まあ混んでいればこんなこともあるだろうと我慢。
しかし、私の部屋はしかないとはいえ、さすがに息子たちの部屋は交渉しようと、フロントに行ったところ、「バスタブなしの部屋だけど、それでも良いか?」とのことでした。
結局息子達に部屋を見てもらうと、「バスタブは使わないから、こっちで良い」ということで部屋をチェンジ。
そして、16時くらいから出かけ一旦ホテルに戻り、19時くらいから再び食事に出かけ22時過ぎにホテルに戻ると、ベッドメイキングが入ったようで、荷物が異動しています。
まあ、確かに高級ホテルでは、夜にベッドカバーを外しに来ることもあったとは思いますが、この時動かされたカバンのファスナーが若干開いているのが気になり、ちょっと不愉快に。
それでも気を取り直してベッドで精算の記録、計算をしていると、ひっきりなしに隣のトイレの水を流す音がします。これは計算が終わったあとの23時近くになっても続くので、またもやフロントに行き、(明日の朝で良いので)部屋を変えて欲しい、と訴えたところ、1人しかいないフロントは掃除をしていたフィリピン人のボーイさんに、「マダムと一緒に部屋に行って、様子を見て報告してくれ」と頼みました。
その後、このボーイさんが非常に良い人だったことが幸いしてその時点でグレードの高い部屋にかえてもらうことができたのですが・・・この部屋の室温は30度でそれより下がらない上、ここも息子達とは別の中庭に面しているのですが、1階(0階)にある従業員室からなぜか歌声や、大声が聞えます。(夜中まで続き、しかも二晩連続。あれはなんだったのだったんだろう。)
流石に3回も部屋変えをしてもらったところで大差ないだろうと、窓を開け(騒音が酷くなるけど、暑さに適わず)、眠りにつきました。
このホテルについては、ブッキングコムにある口コミの評価は比較的高いのですが、それでもちらほら、私と同じ体験をした人達の苦情も載っていて、あるロシア人は3回も部屋を変えてもらったと書き、「部屋が暑すぎ」と書くイギリス人、「クローゼットを開けるのに、一人がベッドに登り、ベッドも動かさなければならない」というアメリカ人もいましたし、騒音に辟易した人たちの声もありました。
まあとりあえずは、「これもイタリアさ」と割り切るべきでしょうか。
もう一つの嫌なことは、またしてもドイツのフランクフルト空港での出入国の際の人種差別的管理官(アジア人の挨拶無視、侮蔑した態度)、それと、新人研修の実験材料となったとしか思えないセキュリティチェックです(先進国とは思えない対応)。
フランクフルト空港では2007年にも嫌な目にあい、セキュリティ責任者とメールを取り交わし、「またなにかあったら知らせてください」とまで言ってもらったので、彼にメールをしようと一旦思いましたが、ネットで調べると、私以上に酷い目に会っている人も少なくないようなので、「もう言っても無駄。今度からフランクフルト空港は使わないようにしよう」と、割り切ることにしました。
(※その担当者の協力のもと、やはり抗議をし、「(どの空港にもいえますが)係員に名札があればよいですね。ルールや法では差別はなくせないでしょう。」と提言。)
(2007年については、『空港でのできごと』
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20071124)
まあ、図太くなるのと、諦めも、海外では必要でしょう。
(でも、最初から泣き寝入りは止めましょう。)