Various Topics 2

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※旧Various Topics(OCN)

脳出血患者の理想的リハビリ

2021年09月26日 | 脳出血・リハビリ・他

「『脳出血』という病気は一つ。でも、患者の数だけ症状がある。」
と訪問介護の看護師さんがつぶやいたことがあります。

脳卒中の患者を多くみている医療関係者なら、おそらくそれは常識なのだろうけど、時に無理解があると思ったりしました。

 

例えば、リハビリ病院入院中、私が「脳出血の後遺症で腸がつぶれて、便座に座るとおへその向きが変わったりもする。そんなつぶれた腸に毎日下剤を飲ませるほうが怖い」と訴えたら、下剤を飲ませるのに熱心だった看護師さんが、「半身まひでがあるだけで、腸がつぶれることもおへその向きが変わるなんてあるわけないじゃない。お腹のぜい肉でしょ。」と高笑いしたことがありました。

「麻痺で片側の体幹に拘縮があるのであれば、そういう症状がある人もいるだろうに、見もしないで切り捨てないで!」と憤慨する私を置いて部屋を出て行った彼女。同室の患者さんも、「これはひどい」と怒ってくれたけど、「ああ、半身まひになってみなきゃ、私も考えもしなかったかも。」と、特に彼女の上司に訴えませんでした。

(訴えなかったのは、この看護師さんは悪い人ではなかったのと、彼女なりに考えがあるのもわかっていたから。
リハビリ病院と毎日の下剤 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

でも、仲良くなった介護士の女性Sさんに愚痴を。のちにこのSさんが、「私は彼女にゆかりさんから話を聞いたことは何も言わなかったんだけど、部屋で「ゆかりさんに酷いことを言ってしまった」と反省していたわよ」と教えてくれました。)

ここまで行かなくても、例えばリハビリ病院のリハビリが画一的に見えたり。これは、リハビリのセラピストさんたちの問題というより、保険で賄う病院のリハビリだと、それが限界だったのではないか、と思います。

 

冒頭の言葉を発した看護師さんも、そしてこういう言い方をしたことはないにせよ同じようなないようのことを言うOTさんも、一度は大病院で経験を積んで、それから訪問介護ステーションに移ってきた人たち。

病院の場合、同じ患者をみても期限がある(現在は最長6か月)のに対して、訪問介護ステーションだと何年も同じ患者さんを観ることになります。

それこそ、脳卒中患者の症状から回復に至るまで、知識ではなく、実感しているのだと思います。。

 

今日ふと、この記事を書いたのは、リハビリ病院で一緒だった脳出血仲間が、通所リハビリから訪問介護リハビリへ変えることになったからです。

訪問介護リハビリも、そこの指導法もセラピストさんも、私が理想として、実際お世話になっている方たちと同じではないかもしれません。(それに、彼にとって、私の理想のタイプは違うかもしれません。)

 

でも、訪問介護リハビリならではの強みを、彼も感じられたら良いな、と心から願っています。

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