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偽善より実のある解決法-反(強制)CSRのアニール・カーナ二氏に注目

2018年07月15日 | 経済

2011年に書いた

反CSR-米国の場合、日本の場合
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/41531b7aa2ca5cee86c3e9080c42594f

で、反CSRの、アニール・カーナ二氏の言葉を紹介しました。

彼の意見の抜粋を:

「まず、CSRという概念そのものが非常に分かりにくいものだという点を言っておきたい。企業の責任、企業メセナ、創造的資本主義、意識の高い資本主義。こうした言葉が数多く存在するのも、CSR自体が釈然としないものだからだ。より良い環境やサステナビリティ、社会正義を求めているのは、みな同じである。問題は、それをどうやって実践するかだ。その手段は、CSRではなく、株主の利益と政府による規制だと、わたしは考える。

CSRは不適切で効果がないばかりでなく、さらに重要なことに、危険でもある。企業の私益と社会の公益は相反するものであり、双方両得とはいかない。徳を取れば損をする。徳を捨てれば、お金がもうかる。 」 

CSRとは、Corporate Social Responsibility(企業の社会的責任)。 

もともとCSRとは、企業に付随するもののようなものだったのですが、現在、駒崎氏や日本財団が広めようとしているのは、「CSRが主体のベンチャー企業(プラス間ばかりのNPO)。 

「反CSR」というだけで、カーナニ氏や彼の意見には色眼鏡を通してしまっていましたが(WSJの記事自体も中立とは言えなかったと思う。)、今改めて彼の意見を読むと、彼はむしろ「偽善より実のある解決法を」「根本解決を」と言っていたように思えてきました。
そもそも、「反CSR」ではな「反強制CSR」か・・。
(ブログ内で紹介した、米国人の友人のコメントの方にも、当時はモヤモヤ感がありました。) 

上に抜粋したカーナニ氏の意見を、「社会貢献的起業」に照らし合わせて、読んでみてください。

カーナニ氏のインタビュー記事の一本を貼り付けます。 

Rethinking Poverty and the Role of Business and Government: An Interview with Aneel Karnani
Volume 2 | Issue 5 | Page 24-25 | September 2011

https://www.thesolutionsjournal.com/article/rethinking-poverty-and-the-role-of-business-and-government-an-interview-with-aneel-karnani/ 

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