Various Topics 2

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※旧Various Topics(OCN)

ジョナサン・グレイザー監督のアカデミー賞スピーチ

2024年03月19日 | 人物

米アカデミー獲得「関心領域」監督の受賞スピーチにユダヤ系製作陣が反発(東スポWEB) - Yahoo!ニュース

第2次世界大戦中、アウシュヴィッツ強制収容所の所長だったルドルフ・ヘスを主人公にした映画「関心領域」が先週の米アカデミー賞で国際長編映画賞(英代表作)などを受賞した。

ところが同作のジョナサン・グレイザー監督が行った受賞スピーチの内容にハリウッドのユダヤ系製作陣が反発。450人以上が署名した抗議のオープンレターを公開した。米誌「バラエティ」が18日伝えた。

 英米ポーランドの合作映画「関心領域」は、アウシュヴィッツの隣に建てた新居で妻との理想の生活を築こうとするヘスの半生を描いた作品で、10日の同賞授賞式では国際長編映画賞と音響賞を受賞した。

 壇上に立った自身もユダヤ系のグレイザー監督は、「この映画は、人間性喪失が最悪の事態に至ることを示している…私たちは今、ユダヤ人であることと、多くの罪のない人々を紛争に巻き込んだ占領により乗っ取られたホロコーストに反論する者としてここに立っている」と演説。  続けてグレイザー氏は、昨年10月7日、パレスチナ暫定自治区のガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスによる突然のイスラエルへの攻撃や、現在も続くイスラエル軍によるガザへの攻撃で、全ての人間性喪失の犠牲となった人たちに対して私たちはどう向き合うのかと問うた。

(後略)

 

グレイザー監督の言う、「乗っ取られたホロコースト」とは何を意味しているのでしょうか。

「乗っ取られた」のかどうかはわかりませんが、私は「ホロコースト」が都合よく使われているのは確かだと思います。

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ユダヤ人であるグレイザー監督が、つぶされないようにしてほしいです。

Jonathan Glazer - Wikipedia

Google 翻訳:

(前略)

ジョナサン・グレイザーは1965年3月26日にイギリスのロンドンで生まれ[2]、アシュケナージ系ユダヤ人の子孫である[1][3]。 彼の先祖は、キシナフのポグロムから逃れて1900年代に英国に到着したウクライナ系ユダヤ人とベッサラビア系ユダヤ人であった。 「私の曽祖父母はビリニュスとオデッサで生まれました。一人は仕立て屋で、彼の妻はお針子でした。」 [3] バーネット近郊のハドリーウッドで育った彼の家族は改革派ユダヤ人でした。 1年、そして毎週金曜日の夜にディナーを食べました。」 [4] 彼は当時カムデン自治区にあったユダヤ人自由学校に通い、現在もそこに住んでいる [5] 。 幼少期、彼は生徒をイスラエルに派遣するギバット・ワシントン・プログラムに参加し、自然に近いところで子供たちを教育することに特化した寄宿学校とキブツを組み合わせた青少年村で5か月間過ごした。

(中略)

第96回アカデミー賞において、『ゾーン・オブ・インタレスト』で最優秀国際長編映画賞を受賞したグレーザー監督は次のように述べた[20][21]。

私たちのすべての選択は、現在の私たちを反映し、直面するために行われます。 「彼らが当時何をしたか見てみろ」と言うのではなく、むしろ「私たちが今何をしているかを見てください」と言うのです。私たちの映画は、非人間化が最悪の事態に至るところを示しています。 それは私たちの過去と現在のすべてを形作りました。 今、私たちはユダヤ人であることと、多くの罪のない人々の紛争を引き起こした職業に乗っ取られたホロコーストに反論する者としてここに立っている。

イスラエルでの10月7日の犠牲者であれ、進行中のガザ攻撃であれ、この非人間化の犠牲者全員、私たちはどう抵抗すればよいのでしょうか? グレイザーの演説はユダヤ人コミュニティ内で論争を引き起こした。 ユダヤ人映画監督ブーツ・ライリーは、グレイザーを「ガザでの残虐行為に反対の声を上げた」と称賛した。

イスラエルを大量虐殺で非難し、停戦を呼びかけているアメリカのユダヤ人団体IfNotNowは、「ユダヤ人の価値観がイスラエルに対して声を上げるようになっていることを明らかにするユダヤ人が増えている」と述べた[22]。

他のユダヤ人もグレイザー氏の演説を非難した。 ユダヤ人コラムニストのジョン・ポドレッツとバティア・ウンガー=サルゴンは、グレイザーが「ユダヤ人であることに反論する人々」という言葉を使ったことを批判した[23]。 反名誉毀損同盟の現職および元理事のジョナサン・グリーンブラット氏とエイブラハム・フォックスマン氏も、その言葉についてグレイザー氏を非難し、グリーンブラット氏はグレイザー氏が「ホロコーストを矮小化している」と非難した。 フォックスマンの反対は、グレイザーが実際にユダヤ人であることを拒否しているという誤解に基づいていた[24]。

イスラエルのディアスポラ問題・反ユダヤ主義対策大臣アミチャイ・チクリとサイモン・ウィーゼンタール・センターイスラエル事務所・東欧問題所長エフライム・ズロフはグレイザーを「便利なバカ」と呼んだ[25][26]。

(後略)

ジョナサン・グレイザー - Wikipedia

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“The future has an ancient heart“-2(使う人によっては注意が必要な言葉)

2024年03月19日 | 『メトロポリス』から約100年

スペインの友人の返事には、動画のリンクのお礼と、エウジェニオ・モネスマ・モリナーのことを書き、最後に

”The future has an ancient heart."は、昔の人が代々引き継いできた知恵を利用するためにはとても良い言葉だと思うけど、場合によっては、少し危険なものになると思うので、聞くのも使うのも注意が必要にもなる言葉だと思う。」

ということを書きそえました。

 

この言葉は、オリベッティ財団の座談会で出てきた言葉(元はカルロ・レーヴィの言葉)であると思うのですが、もし、オリベッティとダマヌールにつながりがあるのなら、私は気になります。

ヨーロッパ最大のカルトと呼ばれた裏組織を訪れてみた (youtube.com)

トリノ近郊ダマヌール・コミュニティ訪問動画 by Bappa Shotaさん - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

ダマヌールとアドリアーノ・オリベッティ - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

 

ダマヌールのHPは開いていないのですが、ダマヌールについて調べると、

”In 2005, Damanhur received recognition from the United Nation's Global Forum on Human Settlements as a model for a sustainable society.”

「2005年、ダマヌールは国連の人間居住世界フォーラムから持続可能な社会のモデルとして認められました。」 

"The historic Olivetti Factory renovated, has taken on the name Damanhur, considered our“Temple of Work.”. Purchased by the Damanhurians in 2003, .."

「歴史的なオリベッティ工場は改装され、ダマヌールという名前が付けられました。私たちの「仕事の神殿」と考えられています。2003年にダマヌール人によって購入されました。」

という文章がでてきます。

 

ダマヌールの人たちは自分たちを「宗教ではなく、スピリチュアル・コミュニティーである」といいますが、はたで見ると、カルト宗教との境はわからないし、彼らは、私には「ニューエイジ」の生き残り集団にしか見えないのです。

ニューエイジ - Wikipedia

抜粋:

ニューエイジ(英: New Age「新時代」の意)とは、20世紀後半に現れた自己意識運動であり、宗教的・疑似宗教的な潮流である[1]。ニューエイジという言葉は、魚座の時代から水瓶座の時代 (Age of Aquarius) の新時代(ニューエイジ)に移行するという西洋占星術の思想に基づいている[1]。グノーシス的・超越的な立場を根幹とし、物質的世界によって見えなくなっている神聖な真実を得ることを目指す[1]。ニューエイジ思想の運動は、ニューエイジ運動[注 1]という[2]。

概要

人間の潜在能力の無限の可能性の強調、宇宙・自然・生命などの大いなるものとのつながり、個人の霊性・精神性の向上の探究、ホリスティックであること(一元論、汎神論、グローバル化の実現など)、環境保護的であること(ガイア思想、人間は地球の中枢神経系の神経であるという理解など)、両性具有的であること(反対のもの・男女の相補性、陰陽・虹に象徴される)、神秘的であること(あらゆるもの・日常の中に聖なるものを見出す)、地球的であること(愛・あわれみ・平和の推進、世界政府樹立の推進)などを特徴とする思想・実践の潮流で、現代においてはサブカルチャーとして広くみられる[3][4]。

 

ダマヌールも、ニューエイジの人たちも、彼らが言う「古代人」はイコール「宇宙人・異次元人・未来人」であったりするわけです。

「古代の人々や彼らから引き継いでくれた知恵」を大切に思う人たちとは、まったく考え方が違います。

 

1960年に亡くなったアドリアーノ・オリベッティの名をつけた部屋がダマヌール内のはあるそうですが、私は彼がニューエイジ的考え方を持っていたようには思えません。ただ一つ、オリベッティでコンピューターを作り始めたことが気になります。

コンピュータは、元ニューエイジの人々とは近かったからです。

とはいえ、オリベッティのコンピュータ部門は発展させまいとした何かがあるような気もするし、

最強コンピュータ「オリベッティエレア」の発明とアドリアーノ・オリベッティ氏とマリオ・チュー氏の相次ぐ死亡 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

”目の前の人たち”から救おうとしていたアドリアーノが

アドリアーノ・オリベッティたちが描いた世界-6(イブレアに作られたユートピア) - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

ニューエイジに感銘を受けていたとは、やはり私は思えません。

(むしろ、アドリアーノ・オリベッティ亡き後の経営陣(「ローマクラブ設立したアウレリオ・ペッチェイ含む)の人脈がなどが、ダマヌール創設者たちを応援してきたのではないか?と思えてしまう。)

 

ダマヌールがどんな団体でも、それは外部から見ている人がどうのこうのいうべきものではないと思うのですが、もし国連が協力しているようだと、怖い気もします。

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