Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

岩手で実現しそうな共同仮設住宅

2011年05月06日 | 原発・核・311

49日のブログ『古くて新しい生活の形-イギリスの共同体』

http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20110409

を書きましたが、この中で紹介している青木陽子さんのブログ記事記事は、①核家族化、少子化、孤独死、などの解決策、②現在の東北地方の今後の生活基盤、仮設住宅について知人とのやり取りで使ったものです。

(知人向けの47日のメール抜粋)

△△ 様

もう忘れてしまったかもしれませんが、2月の会のときに私がお話した「共同生活・田舎版」がここにあります。

http://blog.cafeglobe.com/archives/fromeditor/2006/03/post_22.html

今回の震災で、仮説住宅ができてきていますが、ある自治体ではこれに応募する人が少なくて、建設数を減らすとのことです。

それは、仮説住宅が無料であっても、光熱費や他の物資は自分で負担しなければならなくて、職を失った人たちには不安があるからです。

やはり入れ物も必要ですが、何らかの仕事の場をセット(農業、林業※の第一次産業の仕事のセット。それ以外にも家事の分担等、それぞれができることをする。)にすることを考えて欲しいと、切実に感じます。

この案が実現したような記事を、今日の東京新聞で発見しました。

記事によると、岩手県陸前高田市の小泉公民館で避難している被災者達が、台所や茶の間を共有した『みんなで暮らせる仮設住宅』を計画しているとのことです。

この発案者は、村上育朗さんという61歳の高校の教師、設計したのは一級建築士の小松博行さん57歳で、共に公民館に避難をしている人たち。

この公民館は現在でも40人が避難していて、そのなかに80歳の脚の悪い女性、福田サチ子さんがいます。

彼女は孫と二人暮らしで、全壊した自宅から避難。震災前は家に閉じこもりがちで、起き上がるのも大変でしたが、震災後は仮設住宅で分担した仕事(彼女の場合はテーブル拭き)をこなしながら、他人の役に立つことを喜んでいるといいます。

最近仮設住宅に引っ越していく人を目にしていた村上さん、「サチ子さんを一人にできない」と、小松さんに相談。小松さんがこうして、一棟に5つの8畳間、共有の台所、風呂、茶の間のある共同住宅の設計図を仕上げました。

現行の仮設住宅が250万円から300万円程度、共同仮設住宅は1000万円で建築できるので、コストはあまり変わらないといいます。

これは、本当に避難者同士の相性がよかったケースで、奇跡的ともいえるかもしれませんが、こういうニーズが他でもあるようなら、他の被災地でも取り組んで見たらどうか、と思います。

(後は本当に仕事が必要。共同仮設住宅も、収入が得られなければ、年金をもらえる世代しか住めなくなります。)

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”光る石”から”人形峠”まであれこれ

2011年05月06日 | 原発・核・311

息子が小学生のときに、川原で夜に蛍光色に光る石を拾ってきたことがあります。

夫がそれを知って、「得体が知れない石を拾ってこないの。特に素手で触らないように。」と嫌な顔をしましたが、拾ってきた段階で既に私から同じようなことを言われた息子、「お宝を捨てられては大変」と、その石をとっくに玄関脇の砂利に埋めてしまっていました。

(今もあるはず。)

さて、この息子の“お宝”は蛍光石と呼ばれる類のものだったと思いますが、中国では数年前、「ウラン採掘場から小石をポケットに忍ばせて持ち帰った男二人が、被ばくし、体調が悪くなって入院」というようなニュースがありました。(この冗談のようなニュースは、その誤当局に否定されたりもしているので、真偽はわかりません。)

原発事故以来、「原発もだけど、ウラン鉱山の周辺の住民の健康被害はないのだろうか」「ウランを売る国は、ウランをできることなら自国から失くしたいし、しかもそれで儲けられるのだから、一石二鳥なのではないか(→しっかり、子供なみの単純な疑問)」と度々考えたりしましたが、ウランの埋蔵量の多いオーストラリアなどが、原発は一つも持たず・・・というのに気がつくと、「案外、後者の“子供なみの単純な疑問”も、『当たらずと雖も遠からず』なのではないか」と思えてきます。

ウラン鉱山については、421日のJBpressで興味深いコラムがありますので、そちらをどうぞ。

放射能が福島より怖い世界の観光名所

環境汚染は原発の専売特許にあらず

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5907

なお、ウラン鉱山ですが、日本にも”人形峠“というところにウラン鉱山があって、一時期はウラン採掘をされていたと言うことはご存知でしょうか。

ここのウランの採掘は、採算があわないということで止めたそうですが、採掘のときの残土等は、レンガにして売られたり、道路に使われたりしてきたそうです。

(微量の放射能が検出されていますが、一応人体に影響はないということです。残土の処分で裁判沙汰だったそうですが。)

参考 

日本原子力研究開発機構

人形峠環境技術センター

http://www.jaea.go.jp/04/zningyo/

ウィキペディア

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%BD%A2%E5%B3%A0

京都大学のレポート

http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Ningyo-toge/Ugoki.html

1998年の人形峠視察

http://homepage3.nifty.com/chernobyl/ningyotoge.html

北海道ドット未来 人形峠の遺物

http://hokkaido-dot-komu.seesaa.net/article/16697350.html

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