ヘイトスピーチ 憎悪の連鎖断ち切ろう
東京・新大久保や大阪・鶴橋など韓国・朝鮮人が多く住む地域で、ヘイトスピーチ(憎悪表現)と呼ばれるデモが頻繁に行われている。
「朝鮮人を殺せ」「ガス室にたたき込め」「出て行け」といった罵倒や挑発の言葉を繰り返し、差別感情をあおり立てている。行っているのは、在日外国人の「特権」を根拠を示さず批判しているグループで、デモや集会の様子をネットの動画で発信し、一定の賛同者を得ている。数件のちょっとした小競り合いを除けば暴力は報告されていない。(略)(毎日新聞6月4日)
いくら表現の自由があるからといって、公衆の面前で「殺せ」とよく言えたもんだと思う。
とはいえ、私に差別する心がないというわけではない。
上杉聰『これで納得!の歴史』を読む。
上杉聰氏が行なった学生へのアンケート
「あなたは親しい友人が、の人だとわかったら、どうしますか?」
今まで通りつき合う 90.5%
「自分の子どもの結婚相手がもしの人だったら、あなたはその結婚にどうしますか?」
賛成する 49.3%
迷う 44.6%
反対する 6.1%
女子学生の親への質問
「もし娘の結婚相手がの人とわかったら、どうするか」
両親とも「反対しない」 34%
両親とも「反対する」 34%
片方の親が「反対する」 12%
「わからない」 20%
女子学生への質問
「の人との結婚に両親が反対したら、自分は結婚をどうするか」
押し通して「結婚する」 16%
「あきらめる」 58%
「わからない」 26%
大阪府の調査
「あなたは住宅を選ぶ際、地区()を避けますか?」
地区や同じ学区は避ける 27%
地区は避けるが同じ学区はかまわない 16%
わからない・無回答 36%
いずれにもこだわらない 21%
私は、今は差別がなくなったわけではないが、気にしない人が増えたのではないかと思っていた。
実際はそうではなく、自分と関係ないと思っているから気にしていないにすぎないのだろう。
建て前と本音が違っていることに自分でも気づいていないということです。
私だって娘が結婚したいと言ったらどういう反応をするか、わかりません。
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「許せるのでは?」の主語は、結婚に反対する親ですか。
どうでしょうか。
心に刺さった小さなトゲのように、認めたつもりでも、いつまでもチクチクと刺すような気がします。
>てるてるぼうずさん
私の父や祖父は地域や職業の差別を当たり前のように言ってまして、イヤだなと思ってました。
だけど、私も学歴や収入や国籍や人種や、その他諸々を意識します。
差別しているつもりはありませんが、区別している。
植木徹誠師は「自分は民ではないと思うことが、すでに相手を差別していることだ」と言われたそうです。
ほんとですよね。
父方は浄土真宗です。
で、母が結婚するときに母の親がそのことを問題にしていました。
私の父は地名を聞いただけで、顔を顰めていました。
予科練でした、そういう年代です。
私のいとこが地区の人と結婚しました、勘当されました。
25年以上会っていません、元気なのかなあ。
私が初めて家を買ったのは、地区です。
叔父が「ここは良いところだけれど、本籍を移したらだめだよ」と言いました。
新興住宅地で、今は町名変更されて高級住宅地のような名前になっています。
原爆でめちゃくちゃになった町・・・
また、もとどおりに復興しました・・・
地区も前と同じようにちゃんとつくりましたとさ・・・
いろいろあるのですが、とりあえず、ちょびっとだけ書いときます。