三日坊主日記

本を読んだり、映画を見たり、宗教を考えたり、死刑や厳罰化を危惧したり。

黒川祥子『誕生日を知らない女の子』

2017年08月29日 | 

黒川祥子氏は、虐待を受けた子どもは児童相談所によって保護され、親から離されたら、それで問題は解決すると思っていたそうですが、私もそのように思っていました。
『誕生日を知らない女の子』を読み、それは大きな間違いだということを知りました。

黒川祥子氏は「あいち小児保健医療総合センター」の杉山登志郎医師と新井康祥医師に話を聞きます。

杉山医師「虐待を受けた子どもは、とにかく問題行動をひっきりなしに起こす。そして自信の弱さが外に出て、イライラが募ると暴れてしまう。つまり、虐待的な対人関係を繰り返すのです」

虐待は後遺症が残る。

新井医師「虐待を受けた子は怒りや恐怖など、さまざまな感情に蓋をしているのですが、保護されて警戒が緩むと、蓋が開くんです。そうすると陰湿ないじめをしたり、激しい暴力衝動が抑えられなくなったりするんです。友達がいなくなるとわかっているのに、暴力の衝動が止まらなくなって、本気で取っ組み合いをしてしまうとか。
明らかに体格が違っていても、弱肉強食で生きてきた子たちですから、普通に小学校低学年が中学生をおどしますよ。生き抜くことしか考えられない環境で生きてきたので、たとえはよくないと思いますが、まるで動物の縄張り争いです。小学校一年でも二年でも、生きるために縄張りを作ろうと必死でやってますよ」


厚労省の統計では性的被害は3%だが、「あいち小児保健医療総合センター」の診察の内訳では17%ぐらい。

新井医師「性被害を受けた子どもはスイッチが入ってしまうと、自分も性的な行動をすることがよく見られます。性的な発言や自慰行為、性行為に至ることも珍しくありません。それが性化行動です。
たとえばこの柱の陰とか壁の裏とかで、ぱっとやってしまうんです。あらかじめお互いに話をしてあるからできるんでしょうね。柱の陰でさっとパンツを脱いで、『できた』『できなかった』って戻ってくる。これは、児童養護施設ですごく困っていることです。
小学校低学年でも性的な興奮は感じるので、性被害を受けた子は養護施設の中でも性行為をやってしまうんです」


虐待によって脳に変化がもたらされることがあるそうです。

杉山医師「子ども虐待の対応が後手に回ってうまくいっていないのは、子ども虐待がもたらす後遺症の見立てが甘いところに原因があります。複雑性トラウマというのですが、これは脳に器質的な変化をもたらします。画像などではっきりわかります。非常に重い後遺症が出ているわけだから、薬物療法と生活療法、それと心理療法を組み合わせて治療していくしかないんです」

生まれつき発達障害でなくても、虐待により大脳のさまざまな領域に機能障害が引き起こされることで、ADHD的な行動に出るなど、広汎性発達障害のように見えることもある。

新井医師「子どもが大人ぐらいの量を飲んでも、ふらつきもせず平気なんです。それどころか、『眠れないから薬をください』とも。被虐待児は、いつ殴られるかという警戒警報が二十四時間鳴りっぱなしの中で生きてきたので、頭の中がずっと過覚醒。すべての刺激にものすごく敏感になっていて、ちょっとの量では鎮静がかからないんです」


とはいえ、虐待をする親を断罪すればいいというものではありません。
佐藤喜宣氏によると、子どもへの虐待で一番精神的にダメージが大きいのは性的虐待ですが、「あいち小児保健医療総合センター」では、診察室にやってくる被虐待児の親の多くが「未治療の被虐待の既往」を持っており、とりわけ深刻なのが性的虐待により後遺症なのだそうです。
カルテを作った親の63%が性的虐待の被害があり、解離性同一性障害(いわゆる多重人格)という診断名がついたケースは42%にも及ぶ。
親も被害者だったわけです。

黒川祥子氏はファミリーホームの取材をします。

ファミリーホームは、養育者の住居において、5人から6人の要保護児童を育てていく制度だそうで、里親は個人という位置づけなのに対し、ファミリーホームは第二種社会福祉事業に分類される。
そんなのがあるとは知りませんでしたが、世の中にはえらい人たちがいるものだと感心しました。

『誕生日を知らない女の子』は、虐待を受けてファミリーホームで生活する4人の子供と、大人1人(自身が虐待を受け、自分の子供を虐待する)が取り上げられています。

虐待の後遺症がこれほどのものだとは思いもしませんでした。
ずっと以前、里親になろうかと思ったこともありますが、とてもじゃないけど私にはできないと思いました。

驚いたのが、児童養護施設の中には、子供の世話をあまりしない、すなわちネグレクト状態の施設があるということ。

職員による体罰や、子供同士の暴力、そして生活習慣、一般常識を教えない。
風呂に入っても身体の洗い方、頭の洗い方を知らなかったり、ウンチをした後に尻を拭くことを知らなかったり、熱いお茶の冷まし方(水を入れたり、フウフウして冷ましたり)を知らなかったりなどなど。

「厚生労働省は7月31日、虐待などのため親元で暮らせない子ども(18歳未満)のうち、未就学児の施設入所を原則停止する方針を明らかにした。施設以外の受け入れ先を増やすため、里親への委託率を現在の2割未満から7年以内に75%以上とするなどの目標を掲げた。家庭に近い環境で子どもが養育されるよう促すのが狙い。」(毎日新聞2017年7月31日)

https://mainichi.jp/articles/20170801/k00/00m/040/119000c
しかしながら、ネットによると、ファミリーホームや里親による虐待も少なくないようです。
http://child-abuse.main.jp/jian.html

虐待の連鎖をなくすためにも、虐待を受けた子供をどのようにして回復させるか、これまた難しい問題だとため息が出ました。

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佐藤喜宣「臨床法医学からみた子ども虐待」

2017年08月18日 | 日記

佐藤喜宣杏林大学医学部名誉教授の「臨床法医学からみた子ども虐待」という講演録を読みました。
佐藤喜宣氏はこの講演を「子ども虐待入門編」と言われてますが、すごく重たいです。

虐待の加害者は誰か。

一番多いのが配偶者で、これはドメスティック・バイオレンス(DV)。
次に親で、これが子ども虐待。

子ども虐待は2015年は10万件を超えた。

警察の認識が変わり、家庭にDVがあれば、その子は虐待を受けていることになった。

DVは子ども虐待の3倍で30万件だが、内閣府も厚生労働省も実数を発表していない。

DVの約8割はアルコール依存症もしくは問題飲酒者、薬物依存者の関与がある。

子ども虐待を受けて育った人が、自分の子どもに対して暴力を振るってしまう確率は65%。

つまり、加害者の3分の2が自分も虐待を受けていたことになる。
子ども虐待を受けて育った人がパートナーに暴力を振るう確率も65%。

高齢者の虐待は、内閣府の統計だと3万5000件ぐらい。
しかし、高齢者は虐待を受けても本当のことを言わない。
なぜかというと、本当のことを言うと家や施設に戻れないから我慢している。

高齢者虐待は、シングルマザーと一人息子の関係が多い。

親子の力関係が逆転して高齢者の虐待が起こる。

つまり、子ども虐待、DV、高齢者虐待は連鎖している。

どこで断ち切るのがよいのかというと、子ども虐待で対応していかなければいけない。
しかし、日本では相談窓口がそれぞれ違う。
アメリカ、カナダは家庭局という一本の柱になっている。

公園の便所で出産し、赤ん坊を放置する事件がある。

出産には、初産婦であれば12時間、経産婦で6時間かかる。
便所には母親の指紋がべたべたついているが、犯人に行き当たらない。
なぜかというと、若い人だから犯罪歴がない。
誰に助けを求めていいかわからない。
産み落とすけれど、赤ん坊を家に連れて帰れない。
なので、置いてきてしまう。

一年間に虐待で死んでいる子どもは50~55件、嬰児殺(分娩中または分娩直後の新生児に対する殺害行為)は20件。

そして、この子を遺して自分が自殺したら不憫だからと、子どもを巻き添えにする無理心中を加えると、子ども虐待で死亡しているケースは年に130~135件。
嬰児殺や無理心中を防ぐには、パニックに陥っている母親に、足りないものがあれば援助し、立ち上がる力があれば支援する。

赤ちゃんポストができてから、嬰児殺は減った。

預けられた子どもは151人で、名乗りを上げた人は80%。

熊本の赤ちゃんポストを始めた医師は熱心なキリスト教徒。

たとえば、北海道北見市から熊本の赤ちゃんポストに電話相談があれば、北見市でボランティア活動をしているキリスト教徒の仲間に寄り添ってもらう。

キリスト教徒は人口の5%だが、仏教界は大きな団体で、日々活動しているのだから、どうして援助と支援ができないのか。


体罰を肯定する人がいるが、大人の手は大きく、子どものほっぺたは小さい。

ビンタをすると、ピンポイントで当たらない。
耳にかかると鼓膜の損傷、眼にかかったら眼球損傷、口にかかると歯牙の損傷する。
後遺症を遺す可能性があるわけで、体罰はしつけではなく暴力なのである。

マンションのベランダから子どもが転落することがある。

マンションのベランダの柵の高さは決まっていて、120cm(小学校入学時の身長)の身長の子どもがよじ登れない高さを想定してある。
3歳や5歳の子どもは足元に何かなければ登れない。
だから、幼児が家にいる場合は、ベランダにものを置かない心配りが必要となるのに、それをしないのはネグレクトということになる。

アメとムチ、すなわち優しい言葉と暴力というDVのサイクルによって、マインドコントロールを受け、自分で自分の行動を決定できないし、思考も自分で決められない。

目の前で自分の子供が虐待され、殺されるのに、とめられない。
今まで検察庁は、主犯格の男の半分、懲役5年なら2年6月を母親に求刑していたが、現在はDVだとはっきりわかった場合は起訴猶予になる。

子ども虐待は、被害を受けている子どもと、加害者の両者のSOSだ。

とめてくれと言っている。
子どもを傷をつけてしまった母親のSOSをちゃんとくみ取らないといけない。
そして、1歳未満の子どもが検診や予防接種に来ない場合は、子どもの追跡をしていくシステムが必要。

2000年の統計によると、少年院に入っている少年の72%以上が虐待を受けていた。

アメリカで、虐待を受けて施設に入っていた子ども900人を追跡調査したら、施設を出た後、半分が盗み、ひったくりの軽犯罪、20%が傷害、殺人の重犯罪を犯している。

元高検検事長の講演を聞いたのですが、その中で、犯罪や虐待は社会の病理を反映しており、加害者を罰するだけでなく、社会、家族、個人のあり方に手をつけていかないといけないということがありました。

人類は共同で食事や子育てをしてきたが、今は家族が崩壊し、孤食になった。
子育てに悩む母親に親友がいればSOSを出せるが、コミュニケーションの質の低下によって、相談をすることができなくなった。
虐待は社会の病理であり、共同体の回復が必要という話でした。

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鏑木清方と徳川夢声

2017年08月13日 | 日記

日本画家鏑木清方の自伝『こしかたの記』は昭和36年の出版。
鏑木清方が明治11年生まれということがあるのか、『こしかたの記』は、ルビがあるにしても、読めない漢字が頻出します。

遉が(さすが)、孰ら(どちら)、寔に(まことに)、延て(ひいて)、因みに(ちなみに)、況して(まして)、恰ど(ちょうど)、因む(ちなむ)、覓むる(もとむる)、闌(たけなわ)、儕輩(せいはい)、熱閙(ねっとう)など。
文展が文部省美術展覧会の略ということも知りませんでした。
そもそも「鏑木」が「かぶらき」と読むこともわかってなかったのですから。
基本的な教養がちがうわけです。

『こしかたの記』を読むと、鏑木清方はしょっちゅう引っ越しをしています。

いつ、何度引っ越しをしたのかはわかりませんが、夏目漱石も熊本時代の4年間で6回引っ越しているし、谷崎潤一郎も引っ越し魔だそうです。

三國一朗『徳川夢聲の世界』の年譜によると、徳川夢声(明治27年生まれ)は父親とともに東京に明治30年に引っ越して、明治34年、明治36年、明治38年、明治39年、明治39年と転居。

大正11年に父親から独立して家を持ち、大正13年に4回の転居し、昭和2年5月にも引っ越し、12月に家を建てて、終生そこで暮らす。

なぜこんなに引っ越すかというと、借家だったからということもあると思います。

明治以前の東京では借家が当たり前だったそうです。
古今亭志ん生もよく引っ越してますが、これは家賃を払わなかったから。

『徳川夢聲の世界』によると、大正7年、女学校卒で簿記の心得のある女性が銀行の事務員に就職したときの初任給は15~20円。

となると、1円が今の1万円でしょうか。
ところが、卵が1個6銭、牛乳が1円で1升6合ほど買え、白鷹や大関は1合30銭。
今と比べると、卵も酒もかなり高い。

大正13・4年度の「日本映画年鑑」に、無声が弁士をしていた武蔵野館では次のように記録されています。

1日の興行回数 金土日が3回、月火水木が2回。
同一映画の興行日数 1週
説明者(弁士)数 6名
入場料 普通興行 最高2円 最低60銭、特別興行 最高2円50銭 最低80銭

1週間しか上映しない、つまり週替わりだったということでしょうか。

映画の料金からすると、1円が今の1500円ぐらいか。
そのころ市内均一のタクシー料金が1円(円タク)。

ネットで調べると、大学を卒業した人の初任給は、大正4年が35円、大正14年が50円ですから、1円が5千円~1万円。

http://sirakawa.b.la9.jp/Coin/J077.htm#E02
大正7年と14年とでは物価が違うとはいえ、銀行の女性事務員の初任給が驚くほど安いのか、それとも卵や酒や映画料金がすごく高いのか。

小説の中で物の値段が書いてあっても、それが現在のいくらなのか分からないので、興をそぐことがあります。

徳川夢声は大正10年、日活が月給160円を提示するが、松竹に移籍して400円をもらうことになり、大正14年には450円。
石原慎太郎は28歳のとき(昭和35年)、原稿1枚1万5千円。(『わが人生の時の人々』)
野坂昭如『文壇』によると、昭和36年ごろ、コラムを書いて1枚2000円、月に30万円の収入だったが、マクガバン旋風の年(昭和47年)は1枚3000円になった。
『エロ事師たち』がアメリカで映画化され、原作料が3万ドル。
日本銀行によると、昭和40年の1万円は、企業物価指数だと現在の2倍、消費者物価指数4.1倍。
https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/history/j12.htm/
2倍も違うと、実際の感覚としてどうなのか、わからなくなります。

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岩井俊二『リップヴァンウィンクルの花嫁』

2017年08月05日 | 映画

去年の5月、岩井俊二『リップヴァンウィンクルの花嫁』を見ました。
体調が悪く、熱を測ると39.1度だったけど、この日が最後なので、解熱剤を飲んで映画館へ。
映画を見ながら死んだら『ベニスに死す』のダーク・ボガードみたいだと思いながら席に座りました。

岩井俊二らしい映像には満足しましたけど、主人公の七海があまりにもお馬鹿さんだし、後味が悪い。

小説にはそこらがうまく説明されているかと思い、図書館で予約したら、1年ちょっと経って、ようやく手にすることができました。

真白のアカウントがリップヴァンウィンクルだから、リップヴァンウィンクルの花嫁は七海。


映画の細かいところは覚えていないですが、小説は、男女が一線をどう越えるかという22歳、処女の悩みから物語は始まります。

七海の両親の離婚と再婚による家庭喪失のいきさつが詳しいので、親に相談できない気持ちは理解できます。

七海は自信がなく、意志が弱くて優柔不断、人に甘える性格だけど親しい人間は一人もいないということはわかりますが、やっぱりお馬鹿さん。


ネットで知り合った人と結婚することになった経緯や気持ちを、SNSでつぶやくわけですが、それを婚約者が見つける。
SNSなんて山ほどの人が利用しているわけで、いくらなんでもたまたま見る確率は少ないと思ったら、小説では、マイナーなSNSの「婚活編」でつき合うようになったとあります。
アカウントは変えていても、同じSNSでつぶやいたら見つかる可能性があると思わないのもアホな話です。
しかも、コメントした安室を信じて頼り切るわけで、この無防備さは何なのか。

両親が離婚していることを婚約者に言わない。
結婚式に招待する親族が少ないというので、何でも屋ににせの親族を斡旋してもらう。

その費用が20万円。
夫の浮気調査に30万円。
浮気相手の男からの救出に20万円。

こうしたあれやこれやが夫の母親の知るところとなり、離婚されてしまう。
結婚式での親族がニセモノだということをどうして姑が知ったのか。
何でも屋の安室以外あり得ないのに、七海は疑うことをしません。

家を追い出されて途方に暮れているところに、安室から電話がかかり、七海は、

「ここはどこだろう? ここはどこですか?」
「……どうしたらいいですか?」
「自分のいるところは……でもここはどこなんでしょう」
「あたし、どこに行けばいいの?」
「……帰るところがなくて」
と、声を上げて泣き出す、
この場面は岩井俊二でなければ描けない映像です。



とはいえ、大学の同級生で、一緒に鍋を食べた似鳥に連絡して泊めてもらえばいいのではとは思いました。

七海が結婚してから不幸のつるべ打ち、安室は七海をどこまで堕とすつもりか、風俗に売り飛ばすという話はイヤだなと思ってたら、住み込みのメイドで、月に百万円というウソのような話を持ってくる。


映画では、ホテルのシーンで安室が七海をだましているのがわかりますが、小説では最後らへんで謎解きされます。

ネタバレですが、末期ガンの真白から、一緒に死んでくれる人を探してほしいと頼まれた安室は、1千万円で請け負い、七海に白羽の矢を立てたわけです。
安室は葬儀屋に経緯を説明する。
「いや、この人も元々僕のクライエントで。最初は結婚式の代理出席で知り合いましてね。そっから何度もお仕事頂きまして。亭主の浮気調査から始まって、別れさせ屋仕掛けてそのネタを亭主の母親に売りましてね。孤立無援にしたところで、ここに連れてきたと。だからもともとは平和な普通の主婦だった人です」

ラストはさわやかな終わり方ですが、どうせまた安室にいいように利用されるんだろうなと思うと、イヤな感じでした。

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