「顕正新聞」には総幹部会での信者の発表も掲載されています。
皆さん、言葉も文体も似かよっていて、「大安楽」「大利益」「大確信」などというように、「大」が多用されています。
何人かの方の発表から引用します。
末次由美さん
「まもなく超インフレと食糧危機、さらに巨大地震、他国侵逼が必ず日本を襲う。そのとき全日本人は、始めて政治家たちの無力・無責任に気づくに違いない。そして「お救い下さるは日蓮大聖人ただ御一人であられる」と知り奉る」
と烈々と叫ばれました。この時はもう来ていると大歓喜が衝き上げました。
梅田敦子さん
と先生より伺っては、じっとしていられない思いになりました。
永石正伸さん
三災七難とは、正法に背き、また正法を受持する者を迫害することによって起こる災害のことで、飢饉、他国の侵略、内乱、伝染病の流行、風水害、干ばつなどのことだそうです。
日本が滅ぶという日蓮の警告は何年間有効なのでしょうか。
日蓮は1282年に亡くなっていますから、没後約740年もたっています。
それなのに、いまだに国立戒壇は建立されていません。
日本が滅びるならもっと早く滅びてもおかしくないと思うのですが、今のところまだ滅びていません。
日蓮は「日本国の大疫病と、大飢渇と、どしうちと、他国より責めらるゝは総罰なり」と書いている草ですが、伝染病の流行、飢饉、内乱、侵略は、今も昔も世界中で起きています。
大疫病
ペストや天然痘などで多くの人が亡くなっています。
1347年~1351年にはペストで2億人が死亡しているそうです。
日本では安政5年にコレラによって20数万人が死亡しています。
大飢渇
鎌倉時代では最大と言われる寛喜の飢饉では3分の1が死んだそうです。
1230年から1231年に起きていますから、日蓮が8歳から9歳のことです。
どしうち
南北朝の争い、戦国時代、戊辰戦争など、日本国内で何度も内戦が起きています。
他国より責めらるゝ
第二次世界大戦では約300万人が死亡しています。
空襲で死亡した民間人は41万人以上だそうです。
現在、世界では、結核で死亡する人は年に約100万人、マラリアで死亡する人は年に約60万人です。
飢えで苦しむ人は約8億人。
シリア、イエメン、スーダンなど内戦が続いている国はたくさんあります。
世界はこうした状況なのに、「大歓喜」するものでしょうか。
少しでも世界がよくなることを願うものだと思うのですが。
なんだか終末を待望するキリスト教徒みたいです。
そもそも国立戒壇が建立されることはかなり難しいでしょう。
国が宗教に支出するのは憲法違反なので、まず憲法第20条と第89条を改正する必要があります。
さらに、顕正会を国教にしないといけません。
もしもそうなったら、世界から白い目で見られると思います。
日本は信教の自由がない日蓮原理主義の国になるわけですから。