三日坊主日記

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六ケ所村の再処理工場2年延期 電力各社に4000億円の支援要請

2010年09月29日 | 日記
六ケ所村の再処理工場2年延期 電力各社に4000億円の支援要請
 日本原燃は10日、試験運転中の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)について、今年10月を予定していた完成時期を2年延期し、2012年10月とすることを決め、国に届け出るとともに青森県の三村申吾知事に報告した。試運転でトラブルが相次いで、改善に時間がかかっているため。今後の施設拡張などの資金の確保に向け、4000億円の増資も決めた。主要株主の電力10社などに支援を要請する。
(産経新聞9月10日)

知人がミカン狩りのボランティアをしていたのだが、なぜミカン狩りのボランティアをするようになったか、その経緯を聞いた。
大崎上島に火力発電所建設の計画が持ち上がり、35年ほど建設反対運動が続いた。
知人たちは土地の買収を拒否したミカン農家に協力して反対運動を行い、その一環としてミカン狩りなどのお手伝いをしてきたというわけである。
ところが、土地の持ち主が亡くなり、家族は遠方に住んでいるので、結局中国電力に土地を売ることになった。
2000年に火力発電所の運転が開始されている。

驚いたのだが、その火力発電所は石炭を燃料としているそうだ。
原子力発電は火力に比べて環境に優しい、クリーンな発電だと、電力会社や御用学者は宣伝し、電力は足りているのにもかかわらず、原子力発電所を各地で作ろうとしている。
だから、火力発電所、特に石炭による火力発電所なんてもう過去の遺物かと思ってたら、そうじゃなかったわけだ。。
おそらく計画されたのは50年ぐらい前だろう。
時代遅れの計画を変更することなく完成させたとはね。
おまけに、現在は運転を中止している。

大崎火力発電所を休止へ 中国電、来年12月に
 中国電力は22日、広島県大崎上島町の大崎火力発電所を2011年12月に休止することを明らかにした。稼働率の低迷に加え、12年に大規模なボイラーの修繕が必要となったのが要因。
 大崎発電所は00年11月に稼働。出力は25万9千キロワット。ボイラー内に石灰石を吹き込んで、石炭の燃焼時に生じる硫黄酸化物を取り除く特殊な燃焼法を活用していたため、配管に損傷が多発。当初70%程度の稼働率を目指していたが、ピーク時でも63%で、最近は40%台が続いていた。
 同敷地内で電源開発(Jパワー)と共同出資会社、大崎クールジェン(広島市中区)が石炭をガス化して発電する実証実験のプラント建設(出力17万キロワット級)の計画は継続する。
(産経新聞2010年4月22日)
火力発電所の建設にいくらお金がかかったか知らないが、たった10年で休止するのは無駄としか言いようがない。
知人がそのことを中国電力の担当者に言ったら、「もとはすでに取った」と答えたそうだ。
発電所建設を予算に計上し、建設費のために電気料金を値上げする。
だから、会社としては損はしていないということである。
どうして無理をしてまで上関原発を作ろうとしているのか不思議だったが、ちゃんとからくりがあるわけでした。
使用済み核燃料再処理工場にしたって、結局ダメでしたということになっても、電力会社は困らないんだろうなと思った。
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