ヒーリングとか癒しという言葉に好印象を持つ人は少なくないと思うが、櫻井義秀『霊と金』を読むと、どうもあやしい。
スピリチュアルな癒しの実践者と顧客の特徴
①技法を教授したがる。
特異な能力であることを示しながら、誰もが理解でき、実践することもできるという発想を実践者は有している。
②顧客が実践者を目指す。
学習者は学ぶ意思さえあれば、一週間と20万円ほどでセラピストになれる。
③は略。
ヒーリングの専門家には金とヒマさえあれば、誰でもが、しかも簡単になることができるらしい。
これは浄霊についても同じことが言える。
浄霊系新宗教が持つ世界観や儀礼の特徴
①霊界と現実世界の二元的世界観を持ち、霊界の表れが現実世界に反映すると考える。
②人間界では神から霊や生命をいただいた恩を忘れて身勝手な人間が増えた結果、世は乱れ、ありとあらゆる不幸が人間を襲う。
③神はこの世を立て直すために神の世のひな形を示され、神と再びつながる方法を示すミロクを遣わす。教団の創始者こそ現代のミロクである。
④神のひかり、神霊力を取り次ぐものが教主、幹部であり、この神霊治療の技法(浄霊)を信者に教え、広めることができるとされる。
普通、専門職には簡単になれない。
だから、病気を治してもらったからといって、医師になろうと考える人は少ない。
ところが、ヒーリングや浄霊は何日かの研修でその技術を身につけることができる。
つまり、すごく簡単でお手軽だということ。
だからこそ、スピリチュアルのサービス受益者にはリスクがある。
①効能は社会的にも同業者集団によっても保証されていない。
癒しを求めたのに、心理的外傷や身体の不調をまねくことになるかもしれない。
②サービスが妥当かどうかの見極めが難しい。
自分で商品や対価の評価をしないといけない。
つまり、だまされる可能性が高い。
「私たちはリスクがゼロになるという文句に非常に弱い」
たとえば、アトピー。
「医学ではアトピーは治らない」「ステロイドを使うのは身体によくない」というので、健康食品や代替療法の信奉者が少なくない。
現状の問題点を強調し、不安を煽り、解決法を与えるわけである。
「この種のアトピービジネスでは根治療法を勧める。これをやれば絶対治ると。しかし、いつ治るかは明言を避ける」
スピリチュアル・ビジネスが「売っているのは「不安」そのものだ」
私が考えたスピリチュアル・ビジネスのあやしさの見分け方
1,正体を隠しての勧誘
2,すぐに決断を迫る
3,こうなれば必ずこうなる、という単純化した説明
4,科学の否定
5,今の状態を否定し、本当は素晴らしいはずだという夢を与える
インチキ宗教も同じです。
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王陽明の場合
意地悪な継母にこんなことをしています。フクロウを買いました。今は縁起のよい鳥みたいですが、当時は違うイメージだったのです。その鳥と巫女を使い、継母に「あなたは、我が子に対してよくないことをしている。命を狙ってやる」と実母が言ったようにしむけ、改心を企てました。継母はそれを聞いて驚愕し、悔い改めたのですが。鴞鳥の怪といって0、001%の人に知られています。
王陽明のこういうところが、どうも・・・わたしには・・・
自分に何か負い目があると人間界以外の霊に、はまってしまう昔々の例でした。
弱さを自覚していても、騙される時は騙されてしまう。
私だって、しんどい時には、今の状態を一挙に解決してほしいと思いますからね。
外国の本、紹介してくださる場合も多いでしょう。それって翻訳してある本を読んでのことなのか、原書を読んでまとめてくださってるのかなぁって。聞いておいてくださいね。
なにせせっかちですから。
戦前の映画を見ると、温泉に何日も泊まるでしょう。
退屈じゃなかったのでしょうか。
というわけで、明日は、久しぶりにお休み。
円さん、明日、うわきしても、いいですよ。実は奥さんからも、許可もらっています。
兵庫県あたりで、撮影に用いたという温泉に行って、牡丹鍋食べたことあります。
当時は湯治だったから、長く泊まらないと意味なかったのではないでしょうか?
自炊しながら泊まれるところ今でも、たくさんありますよね。