三日坊主日記

本を読んだり、映画を見たり、宗教を考えたり、死刑や厳罰化を危惧したり。

キネマ旬報ベストテン入賞監督ベストテン

2012年02月04日 | 映画

2011年の「キネマ旬報」ベストテン予想は、邦画が6本(ベスト20は15本)、洋画が5本(ベスト20は11本)正解でした。
ちなみに「スクリーン」のベストテン(洋画のみ)は7本(ベスト20だと10本)の正解。(『エンジェル・ウォーズ』が20位とは! キネ旬では106位)

それにしても感心するのはクリント・イーストウッドです。
今回は8位でしたが、毎年のように入賞しており、1位は6回もあります。
今年も『J・エドガー』がベストテンに入るでしょう。

そこでキネマ旬報ベストテンの入賞回数が多い監督を調べてみました。

キネマ旬報ベストテン入賞監督ベストテンです。(カッコは1位、同数は1位が多いほうを上位に)
数え間違いがあるかもしれませんが、ご容赦を。

1 山田洋次 25(4)

2 黒澤明 25(3)
3 今井正 22(5)
4 小津安二郎 20(6)
5 木下恵介 20(3)
6 山本薩夫 20(1)
7 新藤兼人 19(3)
8 市川崑 18(2)
9 溝口健二 18(1)
10 今村昌平 15(5)
10 成瀬巳喜男 15(2)

12 伊藤大輔 13(2)

12 内田吐夢 13(2)
14 五所平之助 12(1)
14 田坂具隆 12(1)
14 大島渚 12(1)
17 吉村公三郎 11(1)
17 深作欣二 11(1)
19 豊田四郎 10(1)
19 阪本順治 10(1)

21 衣笠貞之助 10

21 島津保次郎 10
23 篠田正浩 9(1)
24 稲垣浩 9
25 熊井啓 8(3)
26 黒木和雄 8(1)
26 北野武 8(1)
28 山中貞雄 8
28 大林宣彦 8
28 根岸吉太郎 8

これから順位を上げそうなのは阪本順治と根岸吉太郎の二人でしょうか。

あと宮崎駿7(1)、東陽一6(1)、崔洋一6(1)、井筒和幸5(1)。
そして若松孝二、柳町光男、平山秀幸は5本、滝田洋二郎、是枝裕和、原田眞人、山下敦弘が4本、周防正行、石井隆、青山真治が3本です。

洋画です。

1 ウィリアム・ワイラー 14(1)
2 ジュリアン・デュヴィヴィエ 13(3)
3 クリント・イーストウッド 11(6)
4 フェデリコ・フェリーニ 10(3)
5 ウディ・アレン 10
6 イングマール・ベルイマン 9(2)
7 エルンスト・ルビッチ 9
8 チャールズ・チャップリン 8(3)
9 ルネ・クレール 8(2)
10 デヴィッド・リーン 8(1)

11 フランソワ・トリュフォー 8

12 ジョーゼフ・フォン・スタンバーグ 7(2)
12 ルネ・クレマン 7(2)
14 ヴィットリオ・デ・シーカ 7(1)
14 シドニー・ルメット 7(1)
14 テオ・アンゲロプロス 7(1)
14 スティーヴン・スピルバーグ7(1)
18 ルイ・マル 7
18 ジャン・リュック・ゴダール
20 ルキノ・ヴィスコンティ 6(2)

21 ジョン・フォード 6

21 ロバート・アルトマン 6
23 ジャック・フェデー 5(2)
23 ロマン・ポランスキー 5(2)
25 候孝賢 5(1)
25 コーエン兄弟 5(1)
27 フリッツ・ラング 5
27 キング・ヴィダー 5
27 ジャン・ルノワール 5
27 スタンリー・キューブリック 5

見落とした監督があるかもしれません。

現在も映画を作っている監督では他に、マーティン・スコセッシ、クエンティン・タランティーノ、張芸謀、アッバス・キアロスタミ、デヴィッド・リンチが4本。
ミロシュ・フォアマン、ニキータ・ミハルコフ、ロバート・レッドフォード、オリバー・ストーン、ジェームズ・キャメロン、エミール・クストリッツァ、アキ・カウリスマキ、デビッド・フィンチャー、ティム・バートン、ペドロ・アルモドバル、アン・リー、ポン・ジュノが3本。

ベスト20に入ることがいかに至難かということがわかります。

このように見ますと、クリント・イーストウッドは偉大な監督だと思います。
テオ・アンゲロプロスの死はほんと残念でした。

コメント (30)
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