三日坊主日記

本を読んだり、映画を見たり、宗教を考えたり、死刑や厳罰化を危惧したり。

更生と更正

2008年07月10日 | 厳罰化

「社会を明るくする運動」のポスターをもらった。

おかえり。
人は、変わることができる。
そう信じることから
更生保護はスタートします。
あやまりをくり返すことのないように、
犯罪や非行からの立ち直りを
社会の一人ひとりが支えていく。
更生への希望は、
あなたの「おかえり」から生まれます。

これは誰が作ったのだろうか、いい文章だな、と思ってたら、ふと気づいた。
恥ずかしながら、今まで私は「更生」ではなく「更正」という字を使っていたのですよ。

「大辞泉」によると、
更正 改めて正しくすること。まちがいを直すこと。「登記事項の誤りを―する」
更生 1 生き返ること。よみがえること。蘇生。
2 精神的、社会的に、また物質的に立ち直ること。好ましくない生活態度が改まること

意味が全然違う。
前に「生き直し」という言葉を紹介したが、「更生」とはまさに生き直しである。
「死刑による更正」はあり得るかもしれないが、「死刑という更生」は言葉としてはおかしい。

「おかえり。」に文句を言う人は言うだろう。
犯罪者はそんな簡単に更生なんかしやしない、また人権派がアホなことを、と。
でも、「社会を明るくする運動」は法務省が主唱している。

子供が帰ってきたら「おかえり」と言いましょう、ということなら誰もがもっともだと思う。
だったら、少年院や刑務所から社会に帰ってきた人に「おかえり」と言ってもいいはずだ。

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コメント (20)
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