三日坊主日記

本を読んだり、映画を見たり、宗教を考えたり、死刑や厳罰化を危惧したり。

チャールズ・ダンス『ラヴェンダーの咲く庭で』

2005年09月30日 | 映画

『ラヴェンダーの咲く庭で』はオールドミスの姉妹の話。
老嬢小説という分野があるかどうか知らないが、そういう感じ。
こういうのは好きです。
 
話の時代設定は第二次世界大戦前夜となっている。
姉のほうは前の戦争の時に看護婦をしていたという。
姉役のマギー・スミス、妹役のジュディ・デンチ、ともに1934年生まれの71歳。
となると、第二次世界大戦の30~40年前というと、どの戦争の時に看護婦をしたのだろうか。
第一次世界大戦だとしたら、姉妹は50歳前後ということになる。
 
キム・ベイジンガー(1953年生)、イザベル・アジャーニ(1955年生)あたりが演じたら、年はぴったりだが、どろどろの愛欲ドラマになって、生々しすぎるか。
クリスティン・スコット・トーマス(1960年生)が妹役でもいいと思う。
なにせこの人、よその男に惹かれる人妻役ばかりしているから、年下の男が好きになる演技はお手のものである。
 
もっともオールドミスの妹には男性との淡い経験すらない。
姉は看護婦をしていた時に知り合った恋人(戦死した)がいるが、妹はそういう思い出すら全くないまま、年を取ってしまった。
そして、「人生は不公平よ」と訴える。
そう、そのとおりだ!
 
ナターシャ・マケルホーンという女優が出演している。
この女優さん、『ソラリス』や『トゥルーマン・ショー』では、主人公の忘れられない人ということになっている。
欧米では、この顔が美人なのだろうか。
不思議である。
映画では、姉妹はこの女を嫌い、妹は「童話に出てくる魔女みたいだ」とまで言うのだが、私も同感である。
こういう女が楽しい人生を送っているのに、どうして私は、と姉妹は感じるのもわかります。
 
題名のラヴェンダー、庭のどこに咲いているのか、最後までわからなかった。

 
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