オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

今日聴いたCD 11月30日

2011年11月30日 16時03分54秒 | 今日、聴いたCD
①ディーリアス 組曲「フロリダ」「ブリックの定期市」「夏の夕べ」「ラ・カリンダ」「セレナード」「2つの水彩画」など リチャード・ヒコックス指揮ボーンマス交響楽団その他 (EMI盤)
②ブラームス  ピアノ協奏曲第1番ニ短調 ウィルヘルム・バックハウス(ピアノ)カール・ベーム指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団(1953年録音 デッカ盤)

ディーリアス全集の4枚目のCDも管弦楽曲がいろいろ。最初は組曲「フロリダ」を聴く。この前に聴いた「アパラチア」のイメージが強かったので、アメリカの臭いムンムンの作品かな?と想像していたら、予想外の瑞瑞しい作品。その他の作品もディーリアスらしい旋律のあふれた作品。
また組曲「フロリダ」と「ブリックの定期市」を演奏しているボーンマス交響楽団の響きの素晴らしさに、たいへん驚く。以前、NAXOSレーベルで発売された武満徹の作品集でも、優れた演奏を聴かせてくれましたが、今回聴いたディーリアスの録音も録音の良さも相成って、演奏も素晴らしいものがありました。ボーンマス交響楽団にはシベリウスのスペシャリストのベルグルンドとのシベリウス交響曲全集の録音もあるので、ぜひ手に入れて聴いてみたいものです。

最近、世間ではマウリツィオ・ポリーニがティレーマン指揮シュターツカペレ・ドレスデンとのブラームスのピアノ協奏曲第1番の新録音のCDが発売され評判が良いらしい。しかし私はポリーニのブラームスの協奏曲の印象が良くないので、世間様に背を向けて購入するつもりはない。また軍資金にも、それだけの余裕もない。
大昔、私の大学生時代、ポリーニの人気は物凄かった。来日公演のリサイタルに行きたかったが、チケットも発売と同時に売り切れで、どうにもならなかった。そして当日券を求めて長時間並んで、やっとこさNHK交響楽団の定期演奏会を聴くことが出来ました。曲はブラームスのピアノ協奏曲第1番。指揮はサヴァリッシュ。
ポリーニのピアノは何かブラームスとしては線の細さが気になり、サヴァリッシュの指揮するN響の分厚いサウンドと何か合っていないように感じました。期待が高すぎたのかな?ブラームスのピアノ協奏曲は技術だけでは、どうにもならないものがあるようだ。それ以降、私のピアニストへの興味はバックハウスとホロヴィッツ、そして内田光子へと移ってしまい、ポリーニの演奏は、ほとんど聴かなくなった。
そんな複雑な思いを思い出し、今日は久し振りにブラームスのピアノ協奏曲第1番を聴きました。
選んだ録音はバックハウスのピアノ独奏。そしてベーム指揮ウィーンフィルによる1953年の録音である。
バックハウス、ベーム、ウィーンフィルのブラームスは1967年録音の第2番の協奏曲の正に世界遺産と言いたくなるような超弩級の名演奏の録音があり、この1953年の第1番の録音は話題になることは全くありませんが、録音がモノーラルの古い録音とは言え、たいへんな名演奏だと私は信じています。
1953年、バックハウスは69歳である。正に全盛期の録音と言っていい。
第1楽章のオーケストラの序奏は、さすがに録音の古さを感じましたが、バックハウスのピアノが奏し始めると、録音の古さなど吹っ飛んでしまいます。淡々としながら、奥に何か強い思い、寂しさを秘めた演奏と言うべきか。
また第1楽章の最後の凄さ、物凄い弾きっぷりはベームとウィーンフィルとの組み合わせだったから可能だったのであろう。
バックハウスの演奏を聴き終えたあとの充実感は本当に独特なものがあります。
ブラームスのピアノ協奏曲は、保守的、マンネリと言われるかもしれませんが、やっぱりバックハウスになってしまいました。









GPシリーズ・ロシア大会、女子フリー

2011年11月29日 21時58分43秒 | 2011-2012年シーズン
やっと、GPシリーズ・ロシア大会の女子フリーの録画を見ることが出来ました。
私が録画をしていたのはBSでの放送だったので何かと騒々しいマツオカ・シュウゾウが出ていないので本当に嬉しい。
さてフリーの前半では今井遥さんとアメリカのレイチェル・フラット、アグネス・ザワツキー、クリスティーナ・ガオと私の好きなスケーター、期待しているスケーターが登場するので、期待を持ってみました。
4人とも次の全日本選手権、全米選手権に期待しましょう。
カナダ大会で10位とたいへん不本意な成績だったレイチェル・フラットが復調の兆しが見えてきたのが嬉しかった。
ブルーの衣装が素敵だったアグネス・ザワツキーも、全米選手権に期待しましょう。
そして今井遥さん。やはり固くなっていたのかな?
それよりもキス&クライで私のお姉さま佐藤有香さんと並んでいる映像を見ているだけで何かワクワクするものがあります。
佐藤有香さんの元で、スケーティングの技術をさらに磨いて欲しい。アリッサ・シズニーのように!
全日本選手権、期待しています。
そして浅田真央さん。
ジャンプのミスは残念でしたが、スピン、ステップ、スパイラルなどは、やはり他の選手と次元が違う。
特に短いですが最後のスパイラルの美しさは何と言ったら良いのでしょうか?
「愛の夢」の音楽と真央さんの演技が一体になっている。
GPファイナル、全日本選手権と、さらに息を飲むような美しい演技を期待しています。


解説は荒川静香さん。
解りやすく、適格な解説は安心して放送を見ることが出来ました。
やっぱり解説は荒川静香さんが最高!




祝、羽生結弦君、優勝!

2011年11月27日 22時05分20秒 | 2011-2012年シーズン
GPシリーズ・ロシア大会の男子シングル優勝は羽生結弦君。

羽生君の演技は今年2回、生で見ました。

1月のスターズオンアイスと8月のフレンズオンアイス。

8月にフレンズオンアイスで見た時、1月の時と比べて、たくましさを感ました。

昇り調子であることを実感しました。

そして今回の羽生君の優勝は、また新しい時代の1ページが開かれたという強く気がします。

GPファイナルでの活躍を祈るばかりです。






祝、浅田真央さん、優勝!

2011年11月26日 21時04分31秒 | 2011-2012年シーズン
浅田真央さん。GPシリーズ・ロシア大会、優勝!

本当に良かった!ロシア勢がひしめくアウェイ状態での優勝。さすがだと思います。

ジャンプのミスは残念でしたが、スピンやステップは他の選手と次元が違うものを見せつけてくれました。

考えてみると本当に久し振りの表彰台の中央。

質のいいジャンプ。

今年の春に発売された本のタイトルになりますが「さらなる高みへ」

浅田真央さんは、今、その「高み」を目指して、何か一歩一歩、着実に階段を上がっているような気がします。

次は久し振りのGPファイナル。

まだ「高み」を目指している階段の途中かもしれませんが、強豪選手の中で、今シーズンのベストの演技を期待します。




今日聴いたCD 11月25日、そしてGPシリーズ

2011年11月25日 15時11分57秒 | 今日、聴いたCD
①ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」 ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団(1952年録音 EMI盤)
②ワーグナー 楽劇「ニュールンベルクのマイスタージンガー」より第3幕 カール・ベーム指揮バイロイト祝祭管弦楽団、合唱団(1968年バイロイト音楽祭でのライブ録音 ORFEO盤)

今日は久し振りにドイツ音楽三昧。ディーリアスはお休み。
久し振りにフルトヴェングラーの「田園」を聴く。本当に心が揺さぶられる思い。特に第5楽章。何か魔法を掛けられたような気持ち。
そのあとワーグナーを聴く。
テオ・アダムの歌うハンス・ザックス。やはり天下一品。
そしてベームの指揮。やはりライブのベームは凄い。オケの響きの勢いと熱気が凄い。第5場の「徒弟たちの踊り」の音楽の迫力!
合唱指揮は長年バイロイトで活躍していた有名なヴィリヘルム・ピッツ。コーラスが大活躍するオペラだけに聴き応え満点。
私は、このところ、いろいろな音楽を聴いていますが、やはり私の本当の立ち位置はやっぱりベートーヴェンとワーグナーか!?


話は変わります。
昨晩、久し振りにスケートカナダでの鈴木明子さんのフリー「こうもり」の演技の録画を見て心から感動しました。
自分で言うのは恥ずかしいですが、この名曲を知り抜いて、鈴木明子さんの演技を見ることが出来る幸運と歓びが心から湧き上ってきました。
ちょっとしたリズムの刻み、メロディの変化にパッと演技の表情が変わる鈴木明子さん。順位や得点など関係ない、私にとって最高のフィギュアスケートを見る歓びです。
今回はCSのテレ朝チャンネルと契約しているので、GPシリーズの録画を目を通すのは、たいへんですが、楽しみは倍増になりました。
今シーズン、「シェへラザード」「悲しきワルツ」「マイフェアレディ」「お熱いのはお好き」そしてグレン・ミラーやガーシュインなどの音楽が登場していますが、何も前知識なく、その音楽の世界にスッと入っていける自分自身は本当に幸せ者だと思います。
これは両親のお蔭だと感謝しています。
今も健在の母は大の映画ファンで、特にMGMのミュージカル映画を語りだすと止まらなくなります。
私の小さい頃から家にはポピュラー、映画音楽、歌謡曲、そしてクラシック音楽と広く浅くですが、いろいろレコードがあり物心ついた頃から、強制されることもなく、それらに慣れ親しんできたのが大きかったのかもしれません。
話が脱線しました。
いよいよGPシリーズ最終戦のロシア大会。
浅田真央さんの好調が伝えられています。
今晩の放送が楽しみです。




GPシリーズ・フランス大会、女子フリー

2011年11月24日 22時10分30秒 | 2011-2012年シーズン
やっとこさGPシリーズ・フランス大会、女子シングル・フリーの録画を見ました。
出場予定だったラウラ・レピストが怪我のため昨シーズンに引き続いて欠場なのが、残念であり、心配である。
来シーズンこそ、元気な姿を見せて欲しい。
優勝はご存じの通りエリザヴェータ・トゥクタミシュワ。
彼女を見ていると浅田真央さんがジュニアからシニアへ上がってきた頃を思い出します。
現在、一番、勢いがあるスケーターでしょう。とにかく怖いもの無しである。
この勢いは今シーズン、続くでしょう。
ただ、これから体重が増え、体が大きくなってきた時、どのような演技を見せてくれるか?私は、そちらの方が興味があります。これを乗り越えた時、ソチ冬季オリンピックでは、たいへんな存在になるでしょう。
私はやはりカロリーナ・コストナーとアリッサ・シズニーの演技の方が興味があるし好きです。
やはり大人の演技という感を強く感じます。
私はトゥクタミシュワの演技とコストナーやシズニーの演技を、どうしても同列に見る、そして評価することが出来ません。
アリッサ・シズニーのシベリウス作曲「悲しきワルツ」
まさにシズニーの世界!
競技会という事を忘れてシズニーの演技に見入るのみである。
やはり私はこちらの世界の人間です。
シズニーのGPファイナルや全米選手権で、さらに磨きのかかったシズニーの世界と言える演技を見ることが楽しみです。






今日聴いたCD 11月23日

2011年11月23日 15時03分00秒 | 今日、聴いたCD
①プッチーニ 歌劇「蝶々夫人」(全曲) レナータ・スコット、カルロ・ベルゴンツィ、ジョン・バルビローリ指揮ローマ国立歌劇場管弦楽団、合唱団(1966年録音 EMI盤)
②ディーリアス 「パリー大都会の歌」「夏の庭で」「春を告げるかっこうを聞いて」「川辺の夏の夜」、ピアノ協奏曲 チャールズ・マッケラス指揮その他 (EMI盤)

先週の土曜、NHKの地上波で宮崎葵さん主演のドラマ「蝶々さん」を見ました。オペラをもとにしたドラマで、一回目の先週は没落した武家の娘・蝶々さんが芸子としてお座敷に立つまでが描かれ、まだピンカートンとは出会っていない。宮崎葵さんの化粧して着飾った芸子姿が美しかった。今週土曜の2回目の放送では、一気に蝶々さんの悲劇的な死まで、ドラマチックにドラマが展開していくのだろう。宮崎葵さんの演技も楽しみである。
音楽雑誌「レコード芸術」の12月号に毎月連載されている音楽評論家・宇野功芳氏の「楽に寄す」で若き日の八千草薫さんが主演した1954年制作のオペラ映画「蝶々夫人」が話題になっていた。かなり以前、NHKのBSで放送され私も見ました。八千草薫さんが演じる蝶々さんは涙が出るくらい美しく、蝶々さんのイメージにピッタリでした。ビデオで録画したはずなので、朝から探してみましたが見当たりませんでした。DVDのデッキを購入した時、かなりのビデオテープを処分したので、その中に含まれていたのかもしれません。本当に残念である。
私は初めて歌劇「蝶々夫人」の全曲を聴いた時の衝撃は忘れられません。冒頭の音楽は異国情緒あふれる音楽で始まるものと思っていましたが、蝶々さんの波乱にとんだ生き方を暗示するような激しい音楽。何度聴いても衝撃を受けます。
そして第1幕後半の蝶々さんとピンカートンの美しい二重唱。このオペラの悲劇的な最後を知っているだけに、美しければ美しいほど、胸が裂かれそうな気持ちを強くします。
私が一番泣かされる場面は第2幕第2場、一晩中、ピンカートンを待っていた蝶々さんが眠っている子供を抱き上げて歌いながら去っていくシーン。

「おやすみ、かわいい坊や、私の胸でおやすみ。
 お前は神様と、私は苦しみと一緒。
 金の星の光は、お前のものに。
 坊や、おやすみ」

歌劇「蝶々夫人」の全曲CDは、いろいろ持っていますが、一番のお気に入りはバルビローリが1966年ローマで録音したもの。単にメロディーを美しく演奏するだけでない、ドラマと一緒に一体になって演奏が進んでいる感が強い。時々バルビローリの唸り声が聴こえドキッとします。


今日聴いたディーリアスのCDでは、初めて聴いたピアノ協奏曲は面白くなかった。逆に「パリー大都会の歌」は面白かった。ディーリアスは生涯の多くをフランスで過ごしたので興味深かった。
そして、やはり「春を告げるかっこうを聞いて」「川辺の夏の夜」が一番、感動する。何か人生の無常、自然の尊さが静かに迫ってくるような音楽である。







今月の「Friends+α」

2011年11月23日 00時16分47秒 | 荒川静香さん
CSの日テレプラスで、この前の日曜に放送された今月の「荒川静香 Friends+α」のゲストは佐藤信夫コーチ。
普段、キス&クライでの姿のイメージが強いですが、エッジ砥ぎの名職人としての顔も紹介され興味深々でした。
ここ10年来、荒川静香さんのスケート靴のエッジ砥ぎを続けているとの事で、トリノオリンピック直前もエッジ砥ぎを行ったそうである。
荒川静香さんのトリノでの金メダルを佐藤信夫コーチが、こう言う形で陰で支えていたとは知りませんでした。
荒川さんの対談で、一番大切なこととして「スケーティング」「基本」を挙げられていたことが、たいへん印象に残りました。
そして、娘さんの佐藤有香さんにも、これらが引き継がれ、荒川静香さんにも強い影響を与え、またそしてコーチとして佐藤友香さんも大きな成果が出ていることを思うと佐藤信夫コーチの存在の大きさを改めて強く認識しました。
基本を大切にして、そしてスケーティングを知り抜き、リンクの氷を知り抜き、そしてエッジ砥ぎの名職人としてスケート靴を知り抜いているだけに、その指導内容は重たいものがあり、今後、なお一層、浅田真央さんの演技にも大きな影響をもたらして行くでしょう。バンクーバーオリンピック後、自身の演技の全てを見直している浅田真央さんにとって最高のコーチと巡り会ったと言っても過言ではありません。
なお番組では2007年のフレンズ・オン・アイスでの中野友加里さんの演技をたっぷりと見せてくれて、今回の特集に相応しい映像だったと思います。
佐藤信夫コーチの特集は今回の一回だけでなく、再度、ゲストとして招いて荒川静香さんとの対談で、さらなるフィギュアスケートの深みを語り合って欲しいものです。

久し振りに中野友加里さん

2011年11月20日 23時01分26秒 | 中野友加里さん
久し振りに中野友加里さんの写真を見ることができました。

中野友加里応援ブログ

http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=2310017&type=1&column_id=305138&category_id=1931

http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=2310017&type=1&column_id=305121&category_id=1931

中野友加里さんが引退して2シーズン目。

それでも中野友加里さんを忘れることの出来ない私がいます。








「ジャングル大帝」

2011年11月19日 20時58分21秒 | テレビ



今日は不覚にも、GPシリーズ・フランス大会の放送の録画予約を忘れてしまった。
残念!

気分転換。
手塚治虫の「ジャングル大帝」
初めてテレビで放送されたのは私が小学4年生の頃だったかな?
特に格調高いオープニングのフルアニメーションは我が家のテレビはまだ白黒テレビでしたが、子供心に強い印象に残りました。
音楽は富田勲氏。
そして主題歌を歌っていたのは声楽家の平野忠彦氏であったことを大人になって知りました。
いろいろ映像を捜しましたが、当時のアニメーションでの映像の歌は何故かハミングである。歌詞をきちんと歌っているアニメーションの映像を、まだ見つけていない。

さて、これから宮崎葵主演のNHKドラマ「蝶々さん」を見るところ。
「蝶々さん」と聞いただけで胸が熱くなります。

今日聴いたCD 11月18日

2011年11月18日 15時32分09秒 | オペラ
①ヴェルディ 歌劇「シモン・ボッカネグラ」(全曲) ピエロ・カプッチッリ、ニコライ・ギャウロフ、ミレッラ・フレーニ、ホセ・カレーラス、クラウディオ・アバド指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団・合唱団(1977年録音、ドイツグラモフォン盤)
②ディーリアス 「楽園の道」「夏の歌」「イルメリン」前奏曲、「去りゆくつばめ」「アパラチア」 ジョン・バルビローリ指揮ロンドン交響楽団、ハレ管弦楽団(EMI盤)

このところブルックナーやシベリウスばかり聴いていた反動の為か、この前の休みには歌劇「ドン・カルロ」そして今日は歌劇「シモン・ボッカネグラ」とヴェルディのオペラを聴きまくっている。この約1か月、仕事面で、いろいろありオペラにドップリと浸かりたいという気持ちが強いのかもしれません。
さて歌劇「シモン・ボッカネグラ」は有名なアリアなどなく、たいへん地味な作品かもしれませんが、ヴェルディのオペラの中でも気品のある作品と言っていいでしょう。実力のある歌手と指揮者にかかると、たいへん光輝く作品である。主役はバリトンとバスと言うヴェルディでなければ書けない作品。この作品の録音にバリトンのピエロ・カプッチッリとバスのニコライ・ギャウロフの顔合わせによる録音があるという事は何と幸せなことでしょう。カプッチッリの気品あふれるシモン、ギャウロフの悲しみにあふれるフェスコ、そしてソプラノのフレーニが初々しい絶品のアメリア。第1幕のカプッチッリとフレーニの二重唱の美しさは正にヴェルディを聴く醍醐味そのもの。
そしてアバドの指揮するスカラ座のオーケストラの輝きに満ちた響き。それを見事にとらえた録音の素晴らしさ!私はどちらかと言うと、お国ものにこだわるのは好きではないが、やはりミラノ・スカラ座のヴェルディは特別である。私が持っているオペラの録音の中で、この歌劇「シモン・ボッカネグラ」の録音は最上位のCDである。
現在、スカラ座も、私がどうしても好きになれないダニエル・バレンボイムの時代となり、この輝きに満ちた響きは失われて行くのだろうか?
歌劇「シモン・ボッカネグラ」には私には思い出があります。
現在のように海外の一流歌劇場による引っ越し公演が夢物語だった時代、NHKはイタリアから名歌手たちを招いて、オペラを上演してくれました。1956年から1976年の20年間の間に8回に及んだNHKイタリア歌劇の公演。
私は東京で過ごした大学生時代、最後の1976年の第8回の公演を渋谷のNHKホールで見ることが出来ました。貧乏学生だったのでチケット代がたいへんでしたが、生まれて初めて生で聴く世界のオペラ界を代表するイタリアオペラの名歌手たちの素晴らしい歌声、そして絢爛たるオペラの公演に接して、ますますオペラに魅了されていきました。
1976年の公演には「カヴァレリア・ルスティカーナ」と「道化師」、チレアの「アドリアーナ・ルクブルール」、ヴェルディの「シモン・ボッカネグラ」が上演されました。たしかプラシド・ドミンゴが初来日で「カヴァレリア・ルスティカーナ」と「道化師」を一晩で歌うという事で話題になりましたが、3公演全てのチケットを購入するお金が無かった私はドミンゴに見向きもしないで何故か「アドリアーナ・ルクブルール」と「シモン・ボッカネグラ」の2公演のチケットを手にしました。この2作品は日本初演で、それまで、あまり知られていない作品。何故、このオペラの公演を私が選んだのかよく憶えていませんが、何か凄い公演になりそうという予感があったのかもしれません。そして凄かった!
「アドリアーナ・ルクブルール」ではモンセラ・カバリエ、フィオレンツァ・コッソット、ホセ・カレラスによる超ど級の声の競演。
そして「シモン・ボッカネグラ」では、今日聴いたCDと同じピエロ・カプッチッリとニコライ・ギャウロフの凄い声!合唱とオケの響きを乗り越えて聞えてくる凄い声!ヴェルディの歌唱の何たるかを見せつけられました、そして教えられました。
またアメリア役はカーティア・リッチャレッリ。今にして思えば本当に信じられない公演でした。
脱線して年寄?の昔話になってしまいました。申し訳ございません。

数日前、予約していた生誕150年を記念したディーリアスの全集が届きました。CD18枚のたいへんなアルバムである。
何から聴こうかと思案しましたがCDの番号順にCD1から順番に聴くことにしました。
この前に聴いたCD1は、ディーリアスの音楽の普及に大きな力になったトーマス・ビーチャム指揮による管弦楽曲集。「そりすべり」「丘を越えて遥かに」の旋律の愛らしさ、美しさは何と言ったらよいのだろうか?正に空気に澄んだ高原の野原に咲く高山植物のようである。だから絶対に都会へは持って来てはいけない。高原の野原でそっとしておかなければいけない。ディーリアスはそんな音楽。
今日聴いたCD2はジョン・バルビローリ指揮による管弦楽曲集。
「楽園の道」は何か胸が締め付けられそうな作品。そして「アパラチア」は面白かった。ディーリアスはアメリカ南部にも過ごしたことがあるのですが、アメリカのメロディの中にもディーリアスならではの哀愁があり、興味深く聴きました。
とにかく全てを聴き終わるには、かなりの時間がかかりそうである。仕事の合間の公休日にコツコツと聴いていくしかないでしょう。おそらく全て聴き終わるのは来年になるでしょう。



今シーズンのヴァーチュ&モイヤのフリーダンス。その2

2011年11月17日 22時22分36秒 | 私はアイスダンスが大好き!
昨日、CSのテレ朝チャンネルで、やっとGPシリーズのカナダ大会のアイスダンスを見る事が出来ました。
お目当ては、やはりテッサ・ヴァーチュ&・スコット・モイヤのフリーダンスです。
この春の世界選手権のフリーダンスは「ラテン・メドレー」でした。
これは本当に見事だった。特にゴールド色の衣装に身を包んだテッサの体全体から溢れ出てくる雰囲気、そして肌の色は正にラテンそのものでした。演技の前からラテンの雰囲気ムンムンでした。
そして今シーズンのフリープログラムは映画「パリの恋人」の音楽。
主演はフレッド・アステアとオードリー・ヘップパーン。音楽はジョージ・ガーシュイン。
そしてヴァーチュとモイヤの演技は昔の良き時代のアメリカのミュージカル映画が、氷上で再現されているようでした。
競技会と言うことを忘れて、ヴァーチュとモイヤの演技に酔うのみであった。
多くのフィギュアスケートを愛する方々に見て欲しい。
今日は久し振りに映画「ザッツ・エンターテイメント」のDVDでも見て、ミュージカルの世界にドップリと浸かろうか?

今年のNHK杯が終わりました。

2011年11月16日 14時23分18秒 | 2011-2012年シーズン
このところ毎日、帰宅すると、今年のNHK杯の録画ばかり見ている。そして今日は、朝からニュースなどを削除して、編集に大あらわである。
今年のNHK杯は、たいへん充実感を感じました。同じGPシリーズの一つの大会であるのに、他の大会より充実感を感じるのは何故だろうか?
民放では、なおざりされているペアやアイスダンスもリアルタイムできちんと放送してくれるのが私にとって大きいに違いない。
CSのテレ朝チャンネルで、やっと本日、カナダ大会のアイスダンスの放送がある。やっとテッサ・ヴァーチュ&スコット・モイアの見ることが出来る。本当に、長い間、待たされた感が強い。NHK杯の放送と好対照である。
そして浅田真央さんの出場。やはり真央さんが出るのと出ないでは私にとって大違い。何か緊張感を強く感じていたのは私だけでしょうか?

今回はペアの高橋成美さん&マーヴィン・トラン、アイスダンスのマイア・シブタニ&アレックス・シブタニの伸び盛りの若手が、いよいよ世界の強豪に割って入って行くと言う実感を強くしました。これからの彼らの活躍でペアやアイスダンスに多くの方々の目が向いてくれたらと強く願うばかりである。
特にマイア・シブタニ&アレックス・シブタニのグレン・ミラーの名曲に乗っての演技は素晴らしかった。ツイズルのスピードの速さと美しさは、もう世界のトップクラスでしょう。
昨シーズンのSDでは「カルセールワルツ」そして今シーズンのフリーはグレン・ミラーの音楽。少し懐かしさのあるレトロな音楽な音楽で演技をしたら天下一品!独特な世界を繰り広げてくれます。
またアイスダンスでは2位のカナダのケイトリン・ウィーバー&アンドリュー・ポジェの大人の演技にも魅了されました。カナダと言えばテッサ・ヴァーチュ&スコット・モイアという超大物がいるので、何かと損ですが、これから、もっと注目していきたい。

昨晩はやっと約3時間に及ぶエキシビションの録画を全部みました。
NHK杯エキシビション放送恒例の「豊の部屋」も楽しく見ました。
前半では浅田真央さんと鈴木明子さんが並んで座っていた。2人ともキラキラと輝いていて、見てるだけで胸が一杯になりました。
エキシビションでは内外の一流スケーターの演技に酔うばかり。
その中でアンコールでの高橋成美さんの弾け振りに、見ていて微笑ましく、そして楽しかった。
また川口悠子さん&アレクサンドル・スミルノフのアンコールでの「千と千尋の神隠し」では何か胸に迫るものがありました。
フィギュアスケートの持つ楽しさ、美しさ、優雅さなどを満喫した3時間でした。

今日も朝起きて、すぐに見たのは鈴木明子さんのSPの映像。
私自身、今年のNHK杯は浅田真央さんの復活、そして鈴木明子さんの優勝に、やはり尽きるかもしれません。
鈴木明子さんのSPの演技。もう何度、見直しただろうか!
5年前の全日本選手権で鈴木明子さんを知ったときの驚きと歓びは今も忘れることが出来ない。
そして5年後の今回、あの時より何倍も大きな存在となって、私に大きな感動を与えてくれました。
まだまだ、これからGPファイナル、全日本選手権、そして世界選手権。
また私に大きな感動を与えてくれることでしょう。

来年のNHK杯は宮城での開催との事。
私はまだ世界大会の競技会をまだ生で見たことがありません。
大阪、または関西での開催は、まだまだ先でしょう。
待つしかない。


おまけ



ありゃー。

2011年11月14日 22時43分26秒 | 私事
昨日は、職場から帰宅すると、予約していたディーリアス全集のCDのアルバムとNHK交響楽団の演奏会のチケットが一緒に届いていた。

そして本日、帰宅すると、雑誌「ワールドフィギュアスケート」の最新号が届いていた。

連日なので財務大臣閣下は、非常に、ご機嫌が悪うござった。

それにしても重なるように届くとは!間が悪すぎた。

そして夕飯も質素でした。

しかし、それにも、めげず、私はNHK杯のアイスダンスの録画を見て自分の世界に入り込んでいたのでありました。




2011年、NHK杯ペア

2011年11月13日 22時22分57秒 | 2011-2012年シーズン
昨晩は女子シングルを見終えたあと、昼間、BSで放送されたアイスダンスとフリーの放送の録画を全て見てしまった。

フリーの優勝はSPで1位のザフチェンコ&ゾルコウィー組だと信じきっていたのですが、結果を知ってビックリ!
本当に競技会は何が起きるか、本当に分からない。
ペアのフリー。本当に見応えがあった!

優勝は川口悠子さん&アレキサンドル・スルミノフ組。
フリーはドビュッシーの「月の光」
正に芸術品!

そして2位は高橋成美&マーヴィン・トラン組。
一昨年より昨年、そして昨年より今年と着実に実力をつけてきている。
特に、今回の演技は雰囲気が違っていた。ペアと言う競技を見る喜びを与えてくれた見事な演技でした。
これから、もっと大きな存在になるでしょう。
また一つ、ペアの競技を見る楽しみが増えました。

夜も遅いので、今日はここまで。明日も悩み多きお仕事。
アイスダンスにエキシビション。
しばらくNHK杯漬けの毎日になりそうです。